検索キーワード
タイプ「岩石・洞窟」

鍋釣岩の写真

鍋釣岩 ( 北海道 奥尻町 )

奥尻島*の東海岸に浮かぶドーナツ型の奇岩で、鍋の弦の形に似ていることからその名がついている。奥尻港にフェリーが入港する時の目印的役割を果しており、奥尻島のシンボルである。  岩の頭上に生えている木は「ヒロハノヘビノボラズ」といい、枝や葉にトゲがあり蛇も登らないというのが名前の由来。小さな花と赤い実をつける。

日本キャニオンの写真

写真提供:深浦町役場観光課

日本キャニオン ( 青森県 深浦町 )

JR五能線十二湖駅の東約2.5km、十二湖の入口にあたる一帯に位置する。濁川上流の渓谷にそびえる大断崖で、山崩れで露出した白い凝灰岩が特異な景勝をつくっている。規模こそはるかに及ばないが、アメリカのグランドキャニオンに似ているので1953(昭和28)年探検家の岸衛の発言*によって日本キャニオンと命名されたという。  日本キャニオ...

縫道石山(縫道石)の写真

写真提供:佐井村役場

縫道石山(縫道石) ( 青森県 佐井村 / 青森県 むつ市 )

下北半島北西部のむつ市と佐井村にまたがり、標高626mの名峰のひとつで断崖絶壁の岩山。その特異な岩山の姿から江戸時代には地元で「入道石」と呼ばれていたことが、紀行作家、菅江真澄*の「遊覧記」や、古い「佐井村誌」に記録されている。  標高が高くなく、前衛の山に囲まれているため、周辺の平地から確認するのは難しい。  むつ市...

岩手山焼走り熔岩流の写真

写真提供:八幡平市

岩手山焼走り熔岩流 ( 岩手県 八幡平市 )

東北自動車道西根ICから県道233号を経由して約15分ほど走ると散策路入口に到着する。岩手山の北東山腹、標高1,200m付近にあり、末端における幅は1.5km、長さ4kmに及ぶ溶岩流である。1719(享保4)年の噴火によって流れ出た溶岩が扇状に広がり、表面の波絞の如き凸凹には樹木がほとんど育たず、わずかに苔などが生えているだけという荒涼とし...

滝観洞の写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

滝観洞 ( 岩手県 住田町 )

住田町の北東端、JR東日本釜石線上有住(かみありす)駅から徒歩3分、釜石自動車道の滝観洞ICから車で1分の所にある。  大理石からなる鍾乳洞で、数億年かかって海底に堆積した石灰岩の層が隆起し、地上で雨などに浸食されてできたもの。洞内の足下や壁にはかつて海底だったことを証明する海洋生物の化石が見られる。  地底を880m進むと...

龍泉洞の写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

龍泉洞 ( 岩手県 岩泉町 )

岩泉町の北西2km、標高625mの宇霊羅山の東麓に洞口をもつ。山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞とともに日本有数の鍾乳洞に数えられ、国の天然記念物にも指定されている。  約2~3億年前は、北上山地一帯は海の底であった。そのころ有孔虫やサンゴなどの遺骸が海底に沈積し、これが龍泉洞を形成する安家(あつか)石灰岩層のもとになったといわ...

安家洞の写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

安家洞 ( 岩手県 岩泉町 )

安家洞は、三陸鉄道リアス線の岩泉小本駅から北西へ約25kmの距離にあり、安家石灰岩層*のほぼ中央にあたる。総延長は日本最長の23,700m。  約2億数千万年前(中生代三畳紀)の火山島の上に有孔虫やサンゴなどの生物の殻が堆積してできた石灰岩(安家層)が、大陸縁に付加した後隆起して地上に押し上げられ、長い時間をかけて雨水に侵食さ...

川原毛地獄の写真

川原毛地獄 ( 秋田県 湯沢市 )

JR奥羽本線湯沢駅から南へ約30km、泥湯温泉の西2km、灰白色の荒々しい岩肌を見せ、硫化水素ガスを噴出させている標高約800mの硫黄山で、川原毛地獄*1と呼ばれている。辺りには鼻をつく強い硫黄臭が漂う。807(大同2)年に修験場*2として僧月窓によって開かれたという。この地は、川原毛硫黄山と呼ばれた鉱山でもあり、1623(元和9)年に採掘...

入水鍾乳洞の写真

写真提供:入水鍾乳洞

入水鍾乳洞 ( 福島県 田村市 )

JR磐越東線菅谷駅の東約2km、仙台平台地西麓の標高540~600mのところに開口する全長約900mの鍾乳洞である。1927~29(昭和2~4)年にかけて発見されたもので、内部は長さ約600mの第1洞、約300mの第2洞に分かれている。この洞は、仙台平上部に散在するドリーネ*から流れこんだ地下水が、石灰岩を浸食しながら形成したもの。洞内の温度は気温1...

あぶくま洞の写真

写真提供:あぶくま洞管理事務所

あぶくま洞 ( 福島県 田村市 )

JR磐越東線神俣駅から北東へ約3.5kmにあり、1969(昭和44)年に仙台平南麓の石灰石採掘場で発見された鍾乳洞。悠久の時を経て石灰岩と地下水が創り出した洞内は、縦穴、横穴が交錯し合わせて3層の洞穴が重なっており、複雑で立体的な構造をなしている。長さ600mの一般コースとそれに追加の120mほどの探検コースが一般公開されているが、その...

フォッサマグナパークの写真

写真提供:糸魚川市教育委員会文化振興課 フォッサマグナミュージアム

フォッサマグナパーク ( 新潟県 糸魚川市 )

フォッサマグナパークは、日本列島がアジア大陸から離れる時にできた「フォッサマグナ」*の西端にあたる「糸魚川―静岡構造線」を見ることができる公園。  屋外施設(無人)のため見学できる期間は、4月下旬から11月下旬までと限られる。

見附島の写真

見附島 ( 石川県 珠洲市 )

能登半島の珠洲市の南部、鵜飼川河口一帯は、松林越しに内浦の海を望む穏やかな海岸である。その中央部に周囲約300m、高さ28mの大きな岩がそびえ立つ。市内にある式内社三社の一つである加志波良比古(かしはらひこ)神社の神(加志波良比古)が、当地に着いた際に海上よりはじめて見つけた島、また弘法大師が佐渡から能登へ渡った際に最初に...

蘇洞門の写真

写真提供:公益社団法人福井県観光連盟

蘇洞門 ( 福井県 小浜市 )

大断崖として有名な蘇洞門は、日本海に突き出した内外海(うちとみ)半島の先端、久須夜ガ岳(くすやがたけ)の北の山裾が外海に洗われてできた豪壮な景勝地である。荒波は花崗岩を柱状節理に沿って浸食し、松ヶ崎の小山付近から白石黒石(しろいしくろいし)まで約6kmの間を奇岩、洞門、洞窟、断崖などに造りあげたのである。  遊覧船*は...

根尾谷断層の写真

写真提供:根尾公民館

根尾谷断層 ( 岐阜県 本巣市 )

1891(明治24)年10月の濃尾地震*で生じた断層の一つ。岐阜県の南西部にある本巣市根尾地域を中心とする断層は、南北延長80kmにわたる大断層線が地表に現われた。なかでも水鳥(みどり)付近は特に大きいところは上下6mの縦ずれ、左に約4mの横ずれがあり、その断層崖が地表に露出している。同地区の断層崖は国指定の特別天然記念物に指定さ...

飛騨大鍾乳洞の写真

写真提供:飛騨大鍾乳洞観光

飛騨大鍾乳洞 ( 岐阜県 高山市 )

国道158号線で高山市街から奥飛騨温泉郷へのおよそ中間のところにあり、標高約900mに位置する。洞内の温度は、年間を通じて8度から12度である。  鍾乳洞のある飛騨地方は、2億5千万年前には海だった。海中でサンゴやフズリナ(紡錘虫)などの死骸が固まって、石灰石ができた。 その後、石灰岩のできた場所が地殻変動により隆起した。隆起...

美山鍾乳洞の写真

写真提供:(一社)岐阜県観光連盟

美山鍾乳洞 ( 岐阜県 郡上市 )

郡上市郡上八幡地区から東に山をへだてた美山にある。立体迷路型の珍しいタテ穴式鍾乳洞で、深さ約80m・東西160m・南北130mの範囲に上下6段のホールやトンネルがある。全長2km以上のうち、一般観光洞は約800m。この付近一帯は美山洞穴群と呼ばれ、約2億5千万年前のペルム紀の海底で出来た石灰岩が多くあり、その中に数十の鍾乳洞が分布している...

大滝鍾乳洞の写真

写真提供:大滝鍾乳洞

大滝鍾乳洞 ( 岐阜県 郡上市 )

郡上市南東部は、古生代の石灰岩層に生じた断層が地下水によって溶解、拡大され生成された鍾乳洞が点在している。  大滝鍾乳洞は、郡上八幡から山ひとつへだてた安久田(あくた)にあり、東西270m、南北40m、高度差100m、総全長約2km(公開通路700m)の鍾乳洞である。  鍾乳洞は、空気中の二酸化炭素を溶かしこんだ雨水が、石灰岩の主成...

駒門風穴の写真

駒門風穴 ( 静岡県 御殿場市 )

JR御殿場線富士岡駅の西南約1kmにある。富士山東南麓にある、約1万年前に富士山頂の火口から噴出した三島溶岩流の中に形づくられた溶岩洞穴*1の一つ。富士山周辺で発見されている溶岩洞窟としては、もっとも古く規模が大きい。  内部は横穴で途中から2道に分かれ、本穴は243m、枝穴は105mで入口部分の天井高は20mほど、洞穴内でも3m以上の...

竜ヶ岩洞の写真

写真提供:竜ヶ岩洞

竜ヶ岩洞 ( 静岡県 浜松市 )

天竜浜名湖鉄道金指(かなさし)駅から北西約5kmにある鍾乳洞。標高359mの竜ヶ石山の南麓にあり、総全長約1km、そのうち、一般公開しているのは約400m。  2億5千万年前の地層と言われる秩父古生層の石灰岩地帯にあり、1912(大正元)年から1975(昭和50)年までは中断もあるが石灰岩の採石場として操業していた。1978(昭和53)年から学術...

知夫赤壁の写真

写真提供:知夫里島観光協会

知夫赤壁 ( 島根県 知夫村 )

知夫里島の西海岸に続く約1kmの海食崖をいう。玄武岩質のマグマにより形成された、高さ50~200mの削り取られた雄大な断層崖。隆起による2段の波食海壇をなし、断層崖は凝灰岩の赤・黄、玄武岩の黒、粗面岩岩脈の白色がみごとなコントラストをみせ、特に鮮やかな赤色が紺碧の空と海に映える。  海上から眺めるのが普通だが、赤壁の北にある...

多古の七ッ穴の写真

写真提供:松江市

多古の七ッ穴 ( 島根県 松江市 )

島根半島の最北を占める多古鼻にある日本海の荒波によりつくられた海食洞。集塊岩と凝灰岩の互層からなる高さ50m、延長400mにわたる絶壁に、海食によってできた大小4つの洞窟がある。これらの洞窟の入口は高さ約10mほどで、計9個あり、洞内へ小舟を乗り入れることができる。海上から一度に見える穴が7つなので七ツ穴と呼ばれる。  多古鼻一...

加賀の潜戸の写真

写真提供:しまね観光ナビ

加賀の潜戸 ( 島根県 松江市 )

JR松江駅から北へ約13km、日本海に面する潜戸鼻にある海岸景勝地。集塊岩及び凝灰質集塊岩からなる潜戸鼻にあり、新潜戸と旧潜戸がある。『出雲国風土記』によると、佐太大神の母神きさ貝比売(きさがいひめ)が、「闇き岩屋なるかも」といって金弓で射抜いたので洞が明るくなったと伝わる。  地殻変動による断層などに海食作用が加わって生...

屏風岩の写真

写真提供:しまね観光ナビ

屏風岩 ( 島根県 隠岐の島町 )

本土と島後(隠岐の島町)の玄関口である西郷港から北へ7km、車で中谷駐車場の登山口まで60分、そこから屏風岩展望所までは徒歩で25分。  島後島の北東部で、今から550万年ほど前に大規模な火砕流を噴出するような火山活動が起きた。その時、噴出したものはトカゲ岩*を中心にして、南北6km、東西4.3kmにおよぶ範囲に分布していて、葛尾(...

井倉洞の写真

井倉洞 ( 岡山県 新見市 )

新見市の中南部及び真庭市南西部一帯にかけては、阿哲台*と呼ばれるカルスト台地が広がる。JR伯備線井倉駅の南東約900mにある井倉洞は、高梁川沿いにそそり立つ石灰岩の絶壁に開口する全長1.2kmの鍾乳洞である。石灰岩の節理に沿う溶食作用の結果できた割れ目が発達したもので、前半部は南北方向に、後半部は北北東方向に延びている  1957...

阿波の土柱の写真

阿波の土柱 ( 徳島県 阿波市 )

JR徳島線の川田駅から車で約10分、阿波山川駅からは車で約15分の所にある。土柱は、約100万年前から30万年前にかけて土砂が堆積した扇状地が地震活動によって隆起してできた山が、豪雨や地震によって崩壊し、そののち雨水によって土が削られ、長い年月をかけて形作られた。地下約600mに至るまで厚く堆積している。幅90mにいくつもの土の柱や...

八釜の甌穴群の写真

八釜の甌穴群 ( 愛媛県 久万高原町 )

面河川の支流黒川の上流、堅いフリント質角岩の川床に生じた甌穴*群である。甌穴が密接して一群となっているのは全国的にも珍しく、国の特別天然記念物に指定されている。大小35個が5群に分かれ、中でも大きいトンネル釜、獅子釜、メガネ釜など、それぞれに名前が付けられている8個の甌穴が目立ち、その形が釜に似ていることから八釜と名付...

四国カルストの写真

四国カルスト ( 愛媛県 久万高原町 / 高知県 津野町 )

愛媛県と高知県との県境にまたがる約25kmのカルスト*台地で、山口県の秋吉台、福岡県の平尾台に並ぶ日本三大カルストの一つであり、標高が高いことが特徴となっている。  東部の標高1485mの天狗ノ森をピークにゆるやかな起伏の続く天狗高原、ほぼ中央の周辺に位置し、高山植物や200頭余りの牛が放牧され、のどかな風景が広がる姫鶴平(め...

龍河洞の写真

龍河洞 ( 高知県 香美市 )

土佐山田駅の東8km、バス20分。高知龍馬空港から車で15分、土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)のいち駅から8分、南国インターから25分。日本三大鍾乳洞のひとつ。標高322m三宝山中腹北方向きに開口した総延長で約4kmの鍾乳洞。  1931(昭和6)年に地元中学校教諭らの探検でそれまで知られていなかった上部開口部やその付近の弥生...

竜串・見残しの写真

竜串・見残し ( 高知県 土佐清水市 )

土佐清水市の西に位置する千尋岬(ちひろみさき)の西側の海岸一帯が、海中も含めて「竜串海域公園」(旧・海中公園)になっており、足摺宇和海国立公園内に位置している。見残し海岸は千尋岬の西岸で、竜串海岸は三崎川河口をはさんだ竜串漁港から足摺海底館(海中展望塔)のあたりまでをいう。漁港の西側が外海に突き出ており、大竹・小竹...

千仏鍾乳洞の写真

千仏鍾乳洞 ( 福岡県 北九州市 )

平尾台を代表する大鍾乳洞。全長は数千mといわれ、普通に歩けるのは480mまででその先は底を水が流れている。ひざ上まである長ぐつなどを持参するか、無料の貸靴に履き替えて見学する。1km以上の長さがあるが、見学を推奨しているのは照明のある900m地点まで。洞口に垂れ下がる大小30個の鍾乳石をはじめ、発達した石筍や石柱が奇観を見せ、洞...

芥屋の大門の写真

写真提供:糸島市

芥屋の大門 ( 福岡県 糸島市 )

玄界灘に突出する糸島半島の西海岸の最北端にある。深成岩を破って噴出した玄武岩の柱状節理で、高さ約64m、長さ180m突出している。北面には奥行90m、間口10mの海食洞窟があり、海側からしか見られないため、遊覧船でアプローチする。海が穏やかな日には船で中まで入っていける。  遊覧船は1社のみが季節運航する。定員20名ほどの小さな船...

大和町巨石群の写真

大和町巨石群 ( 佐賀県 佐賀市 )

古くは、肥前風土記にも記された大和町下田山中の巨石群。10mをはるかに上回る巨石群は、肥前国一の宮として栄えた与止日女神社のご神体と考えられている。巨石のある山の麓は巨石パークとして市が管理している。釣り体験コーナー、多目的広場などもある。

鬼岳火山群の写真

鬼岳火山群 ( 長崎県 五島市 )

鬼岳火山群*は約50万年前から現在にかけて噴火して、西洋の盾を伏せたようななだらかな台地を造りあげた単成火山群上に、さらに5万年前第2次の噴火によって臼のような形をした火山が重なり合ってできたものである。鬼岳、火岳、城岳、箕岳、臼岳などの火山から形成されている。その中でも鬼岳は、その恐ろしい名前にそぐわず、丸みを帯び全...

猿岩の写真

猿岩 ( 長崎県 壱岐市 )

黒崎半島の突端にある高さ45mの奇岩。玄武岩が長い時間をかけて波や風に削られてできた海食崖で、猿の横顔によく似ていることから「猿岩」と呼ばれる。  伝説によると、壱岐島は「生き島」で、流されてしまわぬようにと神様が八本の柱を立てて繋いだ。そのひとつがこの猿岩だという。

風連鍾乳洞の写真

風連鍾乳洞 ( 大分県 臼杵市 )

大野川支流、野津川北岸にある。1926(大正15)年2月14日に発見された国指定の天然記念物。洞の奥行きは500m、閉塞型の鍾乳洞で外気の侵入が少なく、風化作用の影響をあまり受けなかったため、記念物は光沢がよく、均整のとれた美しい形で成長。純白に近いのが特色とされる。

青島の隆起海床と奇形波蝕痕(鬼の洗濯板)の写真

青島の隆起海床と奇形波蝕痕(鬼の洗濯板) ( 宮崎県 宮崎市 )

日向灘に浮かぶ小島で、日南海岸北部の中心的観光地である青島。干潮時、青島の周囲には、「鬼の洗濯板」とよばれる、波状に凹凸した岩が広がる。これは、数百万年前に深海で堆積した宮崎層群とよばれる地層で、傾斜しながら隆起し、その後、浅い海で波の浸食と隆起を繰り返した結果、現在のような形になったとされる。硬い砂岩層が凸の部分...

関之尾の甌穴群の写真

関之尾の甌穴群 ( 宮崎県 都城市 )

日本有数の甌穴*群。霧島山地の裾野から湧き出る清流が、約34万年前の加久藤(かくとう)火砕流などでできた地層に流れ込み、小石や岩石の破片を回転させることで、この地層に穴が開き、形成された。甌穴群は千数百の数が確認され、川幅約80m、長さ約600mのエリアに広がっている。甌穴の造成は現在も進行中で、世界的にも珍しく、地質学上貴...

甑島の断崖の写真

甑島の断崖 ( 鹿児島県 薩摩川内市 )

東シナ海に浮かぶ甑島は、上甑島、中甑島、下甑島の3島が南北に連なっている。下甑島を中心に、島の西岸には断崖や奇岩が続いており、観光船で見学できる。一番古いもので約8000万年前、白亜紀から古代三紀の地層が断崖・奇岩を形成している。断崖の形から、「門口(もんぐち)」「鶴穴」「壁立」「ローソク岩」「鷹の巣」などユニークな名前...

昇竜洞の写真

昇竜洞 ( 鹿児島県 知名町 )

「花と鍾乳洞の島」といわれる沖永良部島の地盤は、琉球石灰岩でできている。島のほぼ中ほどにある大山の麓を中心として、島には200から300もの鍾乳洞がある。代表格がこの昇竜洞で、1963(昭和38)年に山内浩教授率いる愛媛大学学術探検部によって発見された。  全長3,500mのうち、600mが観光洞として一般に公開されている。鍾乳石の発達...

大山水鏡洞の写真

写真提供:一般社団法人沖永良部島ケイビングガイド連盟

大山水鏡洞 ( 鹿児島県 知名町 )

「島の地下はすべて鍾乳洞」といっても過言ではないほど鍾乳洞が発達している沖永良部島では、洞窟を探検するケイビングツアー*が楽しめる。ケイビング目的で島を訪れる人も多い。ツアーで入れる代表的な洞窟は、海見洞、大山水鏡洞、水連洞、銀水洞などだが、初心者でも比較的入りやすいのが大山水鏡洞。ここは大山のふもとから海まで続く...

玉泉洞の写真

写真提供:おきなわワールド

玉泉洞 ( 沖縄県 南城市 )

沖縄本島南部、南城市にある鍾乳洞。洞窟から流れ出ていた水によって早くからその存在は知られていたが、1967(昭和42)年、愛媛大学学術探検部の調査隊によって初めてその全容が明らかになった。主洞、支洞を含め全長は5km。  約30万年かけて創られた玉泉洞には鍾乳石が100万本以上あるといわれ、数多くの石筍や石柱も林立する。一般観光...

奥武島の畳石(奥武島)の写真

写真提供:一般社団法人 久米島町観光協会

奥武島の畳石(奥武島) ( 沖縄県 久米島町 )

奥武島の南岸に広がる国指定天然記念物の奇岩群。火山活動で噴出した安山岩質の溶岩が、ゆっくり冷えて岩石になる時にできた割れ目が亀甲模様になっている。直径1~2mの五・六角形の石の数は、砂におおわれたものを含めて1,000個以上に及ぶといわれ、南北50m、長さ250mにわたって広がり、干潮時に現れる。これらは柱状節理の断面が露出したも...

伊江島城山(伊江島)の写真

写真提供:伊江村役場

伊江島城山(伊江島) ( 沖縄県 伊江村 )

本部半島の北西、約9kmにある伊江島は、面積約23km2、周囲22.4kmのピーナツ形の島だ。  本部港との間を所要30分で村営フェリーが結ぶ。さとうきび、島らっきょう、葉タバコ、花卉などの農業をはじめ、畜産業や漁業も盛んな島。沖縄戦の激戦地となったこともあり、現在も米軍基地が残るこの島では教育民泊として年間多くの修学旅...