材木岩ざいもくいわ

小原温泉から白石川を溯る上流、約4.5kmのところにあり、かつては行くのがなかなか困難であったが、材木岩のすぐ上流に、1983(昭和58)年に七ヶ宿ダムが本体工事に入り、1989(平成元)年に本体工事が完了、1992(平成4)から運用を開始した。その下流にある材木岩を観賞する公園と自動車道路が整備されて、材木岩へのアプローチが容易になった。
 材木岩は、高さ65m、長さ100mに及ぶ、石英安山岩の柱状節理。秋には材木岩をとりまく紅葉が美しい。材木岩に沿って流れる白石川の河辺には、「水と石との語らいの公園」が整備され、2003(平成15)年に移築復原された県指定文化財の「検断屋敷」や氷室*などがある。
#

みどころ

太陽光線の1日の変化、四季による変化とともに、周辺樹木の新緑・紅葉などの色彩の変化によって、石英安山岩の岸壁はさまざまな色合いの顔をみせる。
#

補足情報

*氷室:明治時代の養蚕・製糸業が盛んだったころに蚕種(蚕の卵)を貯蔵するために使われた。