知夫赤壁ちぶせきへき

知夫里島の西海岸に続く約1kmの海食崖をいう。玄武岩質のマグマにより形成された、高さ50~200mの削り取られた雄大な断層崖。隆起による2段の波食海壇をなし、断層崖は凝灰岩の赤・黄、玄武岩の黒、粗面岩岩脈の白色がみごとなコントラストをみせ、特に鮮やかな赤色が紺碧の空と海に映える。
 海上から眺めるのが普通だが、赤壁の北にある赤ハゲ山*へのハイキングの途上、中腹からその側面を眺めるのも一法である。
#

みどころ

知夫里島では最も有名な観光地である。巨大な岩石が圧巻の景観を生み出している。赤ハゲ山山頂を目指す途上には「名垣」と呼ばれる昔の”牧畑”の名残が見られる。牧畑とは、かつて土地をローテーションしながら様々な作物を育てていた農業のことで、その境界線を示す石垣を名垣と呼ぶ。
#

補足情報

*赤ハゲ山:標高325m、なだらかな草山で、島内第一の好展望地。5月には野大根の花が山一面を淡紫色に染めあげる。来居から徒歩1時間30分。