入水鍾乳洞いりみずしょうにゅうどう

JR磐越東線菅谷駅の東約2km、仙台平台地西麓の標高540~600mのところに開口する全長約900mの鍾乳洞である。1927~29(昭和2~4)年にかけて発見されたもので、内部は長さ約600mの第1洞、約300mの第2洞に分かれている。この洞は、仙台平上部に散在するドリーネ*から流れこんだ地下水が、石灰岩を浸食しながら形成したもの。洞内の温度は気温14℃、水温10℃、四季を通じて変化しない。
 全長約900mの狭い洞内は、入口から最奥部までA、B、Cの3コース*に分かれている。入口から約150mの音楽洞手前までは照明があり、普通の服装で入洞できるAコース、さらに、深水洞、五重塔、カボチャ岩などまで450mほど進むBコースでは、洞の屈曲が激しく水流も多いため着替え、照明器具、履物の準備が必要であり、最深部の乙女洞約300mに入るCコース(2023年現在、予約受付中止中)は案内人付きで本格的なケイビングスタイルのヘルメットやプロテクターなどの準備がいる。
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みどころ

流水が多く、水音が洞内に響き、「地底の川」という感じ。Aコースでも、ケイビング(洞くつ探検)気分を味わうことができ、鍾乳石、石筍*やドームを観ることはできるが、奥に入れば入るほど、その保存状態はよい。Cコースでは、少しきついところもあるが、本格的なケイビング(洞くつ探検)の醍醐味を味わえる。
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補足情報

*ドリーネ:カルスト地形のひとつ。円または楕円形の輪郭をした直径数mから数百mのカルスト凹地で、陥没落ち込み穴、あるいは擂鉢穴ともいう。石灰岩の溶食による溶食ドリーネ、石灰岩層に地下水が穿った空洞の崩壊による陥没ドリーネ、沖積層が石灰岩の割れ目などに流れ込んで生まれた沖積ドリーネに分けられる。仙台平では溶食ドリーネなどが8か所ほど見られる。
* A、B、Cの3コース:Aコースは、とくに装備は必要ではないが、足元が滑りやすいので注意が必要。B、Cコースから奥はほとんど手が加えらておらず、水温10℃の流水に膝まで浸かるため、一定の装備と着替えが必要となるが、ハーフパンツ、ろうそく、カッパ、サンダルなどを有料で貸し出してくれる。さらにCコースは1回5人までで案内人付きとなるため事前予約が必要。ヘルメット・ヘッドライト・膝肘パットは無料で貸し出してくれる。いずれも入洞の受付事務所で問い合わせること。
*鍾乳石、石筍:地下水に溶かされた石灰分が流路に少しずつ沈殿し長い年月の間に形成されたもので、ツララ状のものを鍾乳石、下から立ち上がるものを石筍という。

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