多古の七ッ穴たこのななつあな

島根半島の最北を占める多古鼻にある日本海の荒波によりつくられた海食洞。集塊岩と凝灰岩の互層からなる高さ50m、延長400mにわたる絶壁に、海食によってできた大小4つの洞窟がある。これらの洞窟の入口は高さ約10mほどで、計9個あり、洞内へ小舟を乗り入れることができる。海上から一度に見える穴が7つなので七ツ穴と呼ばれる。
 多古鼻一帯は、大山隠岐国立公園に指定されており、多古七ツ穴以外にも加賀の潜戸をはじめ、自然が作り出した様々な景観を眺めることができる。陸から行くことは非常に難しいため、探勝手段は遊覧船*などになる。
#

みどころ

遊覧船や、漁船、シーカヤックで探勝すると、透明度の高い海を楽しむことができる。洞窟内では、入口からわずかに入る光が映し出す海面と洞窟が美しい。その光景の中、暗がりで聞こえる波音に包まれ、波に揺られ進んでいく体験は希少である。近隣には小波海水浴場があり、透明度の高い海で遊ぶことができる。
 また、「天空の岬 マリンパーク多古鼻」にはキャビンとテントサイトが建ち並び、眼下に険しい崖を、目を上げると日本海に沈む夕日を、振り返ると緑あふれる自然を、そして夜空を見上げると、こぼれんばかりの星空を見ることができる。
#

補足情報

*遊覧船:観光遊覧船があり、多古の七つ穴コースは、3月~11月の間、予約制での運行がある。所要時間は約80分。