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熊本県内の資源一覧

三井三池炭鉱跡の写真

写真提供:大牟田市

三井三池炭鉱跡 ( 福岡県 大牟田市 / 熊本県 荒尾市 )

1469(文明元)年に、地元の農夫が焚き火の中で燃える石を見つけたというのが、大牟田における石炭発見の歴史だと伝わる。  江戸時代から採掘が行われ、1873(明治6)年には官営化され、西洋技術による近代化を進めていった。1889(明治22)年、三井財閥に払い下げられ、勝立坑、宮原坑、万田坑などを次々と開坑。日本の近代化を支えてきた...

五木・五家荘の渓谷の写真

写真提供:五木村教育委員会

五木・五家荘の渓谷 ( 熊本県 五木村 / 熊本県 八代市 )

熊本県五木村と八代市泉町の五家荘は九州脊梁山地にあり、国道445号線や川辺川により隣接する。地理的・民俗的な共通点も多いことから「五木・五家荘地域」と呼ばれる。  五木村は県南部の球磨郡北端に位置し、九州自動車道人吉ICから車で約50分にある。標高1,000m以上の山々が連なる山岳地帯で、村の中央を川辺川が流れ、川沿いに国道445...

不知火の写真

不知火 ( 熊本県 宇城市 )

熊本県南西岸から鹿児島県北西岸にかけての九州本土と天草諸島に囲まれた八代海(別名不知火海)上に見られる自然現象で、旧暦8月1日(八朔)の未明に八代海(不知火海)上に見られる無数の火を不知火と呼ぶ。不知火が発生する要因は不明な点もあるが、潮の干満差や海上の気温差など、八代海北東部海域の地形と気象条件の下に、漁火や対岸の...

八代妙見祭の写真

八代妙見祭 ( 熊本県 八代市 )

熊本県中央の八代市、九州自動車道八代ICから車で5分、JR八代駅からバスで10分に八代神社がある。妙見祭は八代神社の秋の大祭で、江戸時代から約380年続く八代地方最大の祭礼行事である。  11月1日から1か月にわたり関連行事が行われる中で、メインとなるのは11月22日のお下りと23日の神幸行列お上りである。お下りは、22日の午後に神馬を...

黒川温泉の写真

黒川温泉 ( 熊本県 南小国町 )

熊本県北部の阿蘇郡南小国町、九州自動車道熊本ICから車で約1時間10分、大分自動車道日田ICから車で1時間にある。阿蘇くじゅう国立公園に隣接し、大分県との県境に位置する。  標高700mの田の原川渓谷沿い直径5km圏内に、旅館と店舗がそれぞれ約30軒ずつの閑静な山あいに位置する小さな温泉郷で、熊本を代表する温泉地のひとつとされる。 ...

地獄温泉の写真

写真提供:地獄温泉青風荘.

地獄温泉 ( 熊本県 南阿蘇村 )

地獄温泉は、南阿蘇鉄道の長陽駅から車で約15分、阿蘇五岳の一峰、烏帽子岳の西南中腹、標高750mの山中に位置する。「阿蘇神社の祭神である健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、身重の妻の姿を隠す屏風とするために一夜のうちにこしらえた」と伝わる、夜峰山(よみねやま)の火口内にある。地獄温泉の由来は温泉の裏山に火山ガスが噴出し草...

白川水源の写真

白川水源 ( 熊本県 南阿蘇村 )

熊本県北東部の阿蘇郡南阿蘇村、九州自動車道熊本ICから車で約50分、南阿蘇鉄道南阿蘇白川水源駅から徒歩約10分にある。阿蘇カルデラ内の中央火口丘群の南の裾野に位置する。  熊本市内の中央を流れる一級河川の白川は、流水のほとんどが上流域の阿蘇カルデラに降り注いだ雨や湧水が集まったもので、この白川の源となるのが白川水源である...

天草西海岸の写真

天草西海岸 ( 熊本県 天草市 / 熊本県 苓北町 )

天草下島*の西海岸域一帯(以下、天草西海岸)は、熊本市から西南西へ約80km、車で約2時間半の距離にあり、天草灘(東シナ海)に面している。  天草西海岸は、約7500万年前に堆積した姫浦層群などの地層が隆起し、波の侵食によってできた高さ数十mに及ぶリアス式海岸で、海蝕洞門や鍾乳石も見られる。また海には大小様々な島や岩礁が浮か...

﨑津教会の写真

﨑津教会 ( 熊本県 天草市 )

﨑津教会のある﨑津集落(天草市河浦町)は天草下島*の南部に位置する漁村で、熊本市から西南へ約85km、車で約3時間の距離にあり、羊角湾の北岸に面している。古くは“佐志の津”とも呼ばれていた。1563(永禄6)年にキリスト教布教のため日本に訪れた、ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスが著した「日本史」によると、1569(永禄12)年にア...

市房ダム湖畔のサクラの写真

写真提供:水上村

市房ダム湖畔のサクラ ( 熊本県 水上村 )

熊本県南部の球磨郡水上村、九州自動車道人吉ICから車で約1時間に市房ダムがある。ダム湖の周囲13.4kmには、ソメイヨシノを中心に約1万本のサクラが植えられ「1万本桜」と呼ばれる。満開のサクラとサクラ越しに見るダム湖の大噴水や周辺道路に続くサクラのトンネルなど、熊本県内有数のサクラの名所として賑わいを見せる。

球磨川(人吉付近)の写真

写真提供:人吉市

球磨川(人吉付近) ( 熊本県 錦町 / 熊本県 人吉市 / 熊本県 球磨村 )

球磨川は、その源を熊本県球磨郡水上村の銚子笠(標高1,489m)に発し、多くの支川を合わせながら流れる。人吉市近くでは川辺川と合流して水量も豊かな河川となり、人吉盆地をほぼ西に向かって貫流する。盆地を抜けると、流向を北に転じながら山間の狭窄部を縫うように流下し、河口付近の八代市では、球磨川の本流、分派した前川、南川が広大...

青井阿蘇神社の写真

青井阿蘇神社 ( 熊本県 人吉市 )

熊本県南部の人吉市、九州自動車道人吉ICから車で10分、JR肥薩線人吉駅から南へ徒歩5分にある。  阿蘇市一の宮町の阿蘇神社の分霊を勧請したとされ、阿蘇神社に祀られる12神のうち、神武天皇の孫神で阿蘇を開拓した健磐龍命(たけいわたつのみこと)を主神として、その妃の阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)、その子供である国造速瓶玉命(...

人吉城の写真

人吉城 ( 熊本県 人吉市 )

人吉城は、JR肥薩線の人吉駅、くま川鉄道の人吉温泉駅から東南東へ約1.3km、徒歩で約20分の距離にある。球磨川と胸川の合流地点に位置する。球磨川と胸川を自然の堀とし、球磨川に迫る険しい地形を利用した要害で、国指定史跡となっている面積は216,000m2。  もと平頼盛の代官矢瀬主馬佑の山城であったが、1198(建久9)年、相...

天草松島の写真

天草松島 ( 熊本県 上天草市 )

熊本市から南西へ約40km、車で約1時間半、天草諸島の大矢野島(上天草市)*と天草上島(上天草市、天草市)*の間に浮かぶ大小30あまりの島々は、北東~南西方向に走る丘陵性山地が沈水したもので、地質は主に新生代第三紀の火山活動に由来すると思われる白い凝灰岩などからなっている。アカマツ、クロマツをはじめとした緑のマツで覆われた...

旧国鉄宮原線コンクリートアーチ橋梁群の写真

旧国鉄宮原線コンクリートアーチ橋梁群 ( 熊本県 小国町 )

旧国鉄宮原線は、大分県南西部の九重町恵良駅から熊本県最北端の小国町肥後小国駅までの26.6kmを結ぶ線路で、35年という工期をかけて1954(昭和29)年に開通した。通勤・通学や木材等の搬送に使われていたが、国鉄再建法による赤字路線の廃止により、開通から30年後の1984(昭和59)年、九州で最初に廃線となった。  山間部を通る線路であ...

通潤橋の写真

通潤橋 ( 熊本県 山都町 )

熊本県東部の上益城郡山都町、九州中央自動車道山都通潤橋ICから車で約10分にある。  阿蘇南外輪山の裾野に位置する山都町の白糸台地は、川が削り取った深い谷に囲まれて川から水を引くことができず、湧き水を利用した農業に限られていた。この白糸台地に農業用水を送るため、現在の町長にあたる惣庄屋布田保之助(ふたやすのすけ)*が代...

五老ヶ滝の写真

五老ヶ滝 ( 熊本県 山都町 )

熊本県東部の上益城郡山都町、九州自動車道山都通潤橋ICから車で約10分にある。  阿蘇南外輪山の裾野に位置する山都町には数多くの滝が点在し、矢部四十八滝*と呼ばれる。その中で水量、落差ともに最大級である。滝の周囲は阿蘇山の噴火に起因する溶結凝灰岩から成り、滝つぼの壁面に柱状節理*が見られる。  五老ヶ滝という名前の由来...

チブサン古墳の写真

写真提供:山鹿市教育委員会

チブサン古墳 ( 熊本県 山鹿市 )

熊本県北部の山鹿市、九州自動車道菊水ICから車で15分にある。  全長55m以上、墳丘長44m、高さ7mの6世紀前半に造られた前方後円墳。長軸をほぼ東西に向け、南に入口がある複室の横穴式石室で、後円部にある全長6mほどの石室*には前室(約1.9m四方)と後室(約3.6m四方)の二つの正方形の部屋がある。後室には石屋形*が置かれ、屋根全体...

山鹿灯籠まつりの写真

山鹿灯籠まつり ( 熊本県 山鹿市 )

山鹿灯籠まつりの行われる山鹿市中心部までは、九州自動車道菊水ICから東北東へ約8km、車で約15分。山鹿灯籠まつりは、毎年8月16日に大宮神社例祭「燈籠祭」で斎行される神事と、8月15日、16日の2日間に渡り催される奉納踊りや千人灯籠踊り、花火大会や松明行列など関連行事からなっている。  燈籠祭の起源は、一説によると、深い霧に行く...

八千代座で上演される歌舞伎の写真

八千代座で上演される歌舞伎 ( 熊本県 山鹿市 )

八千代座のある山鹿市中心部までは、九州自動車道菊水ICから東北東へ約8km、車で約15分。  八千代座は、1910(明治43)年、山鹿の商工会が町の繁栄を図るため劇場組合を作り、1株30円の株を募って建てた木造2層の本格的な芝居小屋。入母屋造妻入、瓦葺の本屋の周囲に瓦葺の庇を設けている。間口約29m、奥行き約35mの建物で、正面に櫓を立て...

鞠智城の写真

鞠智城 ( 熊本県 山鹿市 )

鞠智城は、九州自動車道植木ICから北東へ約12km、車で約20分の距離にある。菊池川中流域の標高90~170m前後の丘陵地に位置し、北は福岡県境に連なる山々を望み、南は菊池川により形成された平野が広がっている。面積は南北約1.2km、東西約1km、約550,000m2の規模を有し、総延長約3.5kmの土塁線や急峻な崖線で囲まれている。  ...

熊本の馬刺しの写真

写真提供:熊本市観光ガイド

熊本の馬刺し ( 熊本県 熊本市 )

熊本県は馬肉の生産量と消費量が日本一。その熊本県を代表する郷土料理が馬刺しである。馬刺しとは馬肉の刺身を言い、薄く切った生の馬肉に、スライス玉ねぎ、おろし生姜、にんにく、小口ねぎなどの薬味を添えて甘口醤油をつけて食べる。刺身で食べられる馬肉の部位は豊富で、ロース、ヒレ、モモ、タン、バラなど、それぞれ異なる味わいと食...

藤崎八旛宮の写真

藤崎八旛宮 ( 熊本県 熊本市 )

熊本市街地の北東、熊本市電水道町から徒歩15分、熊本電鉄藤崎宮前から徒歩5分にある。熊本の総鎮守といわれ、熊本市を代表する神社の一つである。  935(承平5)年、朱雀天皇の平将門の乱平定の勅願により、京都の石清水八幡大神(応神天皇、比咩大神(ひめおおかみ)、神功皇后)を国家鎮護の神として熊本の地に勧請したのに始まる。社地...

熊本城の写真

熊本城 ( 熊本県 熊本市 )

熊本市の中心部、熊本市電熊本城・市役所前から徒歩10分にある。  城域は茶臼山*と呼ばれた丘陵地全体を占め、周囲5.3km、総面積は980,000m2におよぶ。往時は大小の天守閣をはじめ、櫓49、櫓門18、城門29を持ったとされ、武者返し*と呼ばれる独特な反りをもつ石垣がめぐらされた、実践を想定した巨大要塞、難攻不落の堅城とし...

水前寺成趣園の写真

水前寺成趣園 ( 熊本県 熊本市 )

熊本市街地の南東、熊本市電水前寺公園から徒歩約4分にある。面積約73,000m2の回遊式の大名庭園で、夏目漱石*の「湧くからに流るるからに春の水」の句で知られる。  1632(寛永9)年、加藤家の改易により肥後に入国した細川家三代細川忠利*が熊本城南東の湧水地に水前寺を建立し、同地に数寄屋風の茶屋を建て「水前寺御茶屋」...

藤崎八旛宮例大祭の写真

藤崎八旛宮例大祭 ( 熊本県 熊本市 )

9月中旬に5日に渡り行われる藤崎八旛宮例大祭は一千年以上の歴史をもち、昔から肥後国第一の大祭と称賛されてきた。随兵と呼ばれて親しまれ、期間中は宮遷式や献幣祭*が行われ、舞や能が奉納される。  4日目の神幸式は随兵行列とも言われ、約12,000人と60頭あまりの馬で列を組み、市街の目抜き通りへ繰り出し、藤崎台の御旅所*へ向かう。...

球泉洞の写真

球泉洞 ( 熊本県 球磨村 )

熊本県南部の球磨郡球磨村、九州自動車道人吉ICから車で約30分にある。  球磨川の鎗倒しといわれる大岩壁の上にある全長約5,000mの鍾乳洞で、1973(昭和48)年に愛媛大学学術探検部によって発見され、2年余りの調査により全容が明らかにされた。  球泉洞は、およそ3億年前までは海中にあった石灰岩層が隆起して陸地となり、球磨川に流入...

菊池渓谷の写真

菊池渓谷 ( 熊本県 菊池市 )

熊本県北部の菊池市東端、九州自動車道植木ICから車で約50分、熊本駅から車で約1時間30分にある。阿蘇外輪山の北西に位置する。  菊池渓谷は菊池川の源流部をなす全長約4kmの渓谷で、標高約800m地点から流れ落ち、標高500m地点で終わる。阿蘇火山の莫大な噴出物からなる地層で、天然の広葉樹が渓谷を覆い囲むように迫り、その間を阿蘇外...

三角西港の写真

三角西港 ( 熊本県 宇城市 )

熊本県中央部の宇城市、九州自動車道松橋ICから車で約50分、JR三角駅から車で約10分、宇土半島の西端にある。  日本に現存する明治時代の石積港湾施設で、石積の埠頭、水路、建造物などがほぼ完全な形で残っている。  1876(明治9)年の神風連の乱や1877(明治10)年の西南の役で焦土と化した熊本県の殖産興業を目的として港湾を建設する...

阿蘇神社の写真

写真提供:阿蘇市

阿蘇神社 ( 熊本県 阿蘇市 )

熊本県北東部の阿蘇市、九州自動車道熊本ICから車で約1時間、JR豊肥本線宮地駅から北へ徒歩約15分にある。  927(延長5)年に成立した延喜式神名帳に記載された式内社で、明治時代には官幣大社とされた。全国に約500社ある阿蘇神社の総本社であり、肥後国一の宮として社格の高さを誇る。神武天皇の孫神で阿蘇を開拓した健磐龍命(たけいわ...

阿蘇の野焼きの写真

写真提供:阿蘇市

阿蘇の野焼き ( 熊本県 阿蘇市 )

阿蘇五岳の山裾や外輪山の稜線に広がる広大な草原が今も残るのは、1,000年以上もの間、人々が自然と共生しながら、放牧、採草、野焼きなどを続けて維持してきたからである。  毎年2月下旬から3月に行われる野焼きは野草地に火をつけて地表面を焼く作業で、野焼きにより家畜に影響を及ぼす害虫を駆除し、燃えた灰が栄養となり芽吹きを促し、...

阿蘇のあか牛料理の写真

阿蘇のあか牛料理 ( 熊本県 阿蘇市 / 熊本県 小国町 / 熊本県 産山村 / 熊本県 高森町 / 熊本県 南阿蘇村 )

あか牛は阿蘇地方を中心とした熊本県内の中山間地域で飼養され、全国のあか牛の95%以上が熊本で生産されている。耐寒・耐暑性に優れ、放牧に適し、おとなしい性格で飼育しやすいという特性を持つ。一般的な和牛が穀物で飼育されるのに比べ、あか牛は牧草や野草で育てられる。  あか牛は正式には褐毛和種(あかげわしゅ)のことで、熊本系...

ヒゴタイ公園の写真

ヒゴタイ公園 ( 熊本県 産山村 )

熊本県北東部の阿蘇郡産山村、九州自動車道益城熊本空港ICから車で約1時間30分、JR豊肥本線宮地駅から車で約40分にある。  標高900mに位置し、南から西にかけて外輪山、阿蘇五岳、瀬の本高原を、東には九重連山を見晴らす。敷地面積は約15万m2で、8月中旬から9月中旬に産山村の村花であるヒゴタイが咲くほか、ハルリンドウ、カ...

大江教会の写真

大江教会 ( 熊本県 天草市 )

大江教会は天草下島*の南部に位置し、熊本市から西南へ約85km、車で約3時間の距離にある。  戦国時代、領主の天草氏は1566(永禄9)年に布教を許可した。その後、キリシタン大名・小西行長*が肥後南部を支配すると、天草氏は配下になり、豊臣秀吉の「伴天連追放令*」後も宣教師を庇護した。禁教後、この地の潜伏キリシタンは島原天草一...