地獄温泉
地獄温泉は、南阿蘇鉄道の長陽駅から車で約15分、阿蘇五岳の一峰、烏帽子岳の西南中腹、標高750mの山中に位置する。「阿蘇神社の祭神である健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、身重の妻の姿を隠す屏風とするために一夜のうちにこしらえた」と伝わる、夜峰山(よみねやま)の火口内にある。地獄温泉の由来は温泉の裏山に火山ガスが噴出し草木の生えていない場所(地獄)が存在することによる。
地獄温泉は200年以上の歴史をもつ古くからの湯治場で、江戸時代には熊本細川藩の藩士しか入浴が許されなかったという格式の高い温泉であった。明治以降は庶民の湯治場として発展し、今でも一般旅館部とは別に安価で素泊まり宿泊できる自炊設備を完備した簡素な部屋が存在する。2000年代に入ってからも3軒の宿が営業していたが、今では 「青風荘.」の1軒のみとなった。「青風荘.」は、2016年(平成28)年4月に発生した熊本地震、また同年6月の土砂災害により被害を受けた「地獄温泉 清風荘」が、屋号を変更して営業を再開した宿である。
被災前には、混浴露天風呂で湯船の底から硫黄を含んだ源泉が湧き出す「すずめの湯」をはじめ、「元湯」「新湯」「露天岩風呂」「仇討の湯」5つの湯があったが、「すずめの湯」を除いて土石流の被害に遭い、長期の休業に入ることとなった。2019(平成31)年4月、奇跡的に被害を免れた「すずめの湯」をリニューアルし、日帰り入浴の営業を再開。その後、男女別の大浴場「元の湯」「たまごの湯」、レストラン、離れ、湯治個室などを整備するとともに、宿泊を再開し、現在に至る。
地獄温泉は200年以上の歴史をもつ古くからの湯治場で、江戸時代には熊本細川藩の藩士しか入浴が許されなかったという格式の高い温泉であった。明治以降は庶民の湯治場として発展し、今でも一般旅館部とは別に安価で素泊まり宿泊できる自炊設備を完備した簡素な部屋が存在する。2000年代に入ってからも3軒の宿が営業していたが、今では 「青風荘.」の1軒のみとなった。「青風荘.」は、2016年(平成28)年4月に発生した熊本地震、また同年6月の土砂災害により被害を受けた「地獄温泉 清風荘」が、屋号を変更して営業を再開した宿である。
被災前には、混浴露天風呂で湯船の底から硫黄を含んだ源泉が湧き出す「すずめの湯」をはじめ、「元湯」「新湯」「露天岩風呂」「仇討の湯」5つの湯があったが、「すずめの湯」を除いて土石流の被害に遭い、長期の休業に入ることとなった。2019(平成31)年4月、奇跡的に被害を免れた「すずめの湯」をリニューアルし、日帰り入浴の営業を再開。その後、男女別の大浴場「元の湯」「たまごの湯」、レストラン、離れ、湯治個室などを整備するとともに、宿泊を再開し、現在に至る。
みどころ
細い山道を登った先、山懐に抱かれるように地獄温泉「青風荘.」はある。宿の最大の魅力は何といっても温泉。中でも“奇跡の湯”とも呼ばれる露天風呂「すずめの湯」は灰色の濁り湯で、冷泉と源泉が同じ場所で湧き、丁度いい湯加減の源泉に入れる。湯船の下からプクプクと湧き出る生まれたての温泉に入るひと時はまさに至福。すぐ隣には、冷泉のみの湯槽が設置されており、温泉と冷泉の交代浴ができるのも嬉しい。再開後は「着衣入浴」となり、老若男女すべての人が交わり、気遣いなく温泉を楽しめるようになった。この他にも、「元の湯」「たまごの湯」では、それぞれ異なった泉質の温泉を体感することができる。
宿の名は元々は「清風荘」であったが、被災後、さらなる水害が起きないようにとサンズイをとって「青風荘.」と改められた。新たに生まれ変わった宿は、古い趣を随所に残しつつ、鉄筋コンクリートと木やガラスで造られた新しくスタイリッシュな建物が、重厚さと、軽やかさ、温かさ、開放感、様々な魅力をもって自然の中に佇んでいる。
宿には古くから入湯の「掟」なるものがあり、現代語で要約すると「湯は皆のもの 自然からの贈り物 我が物顔で入るべからず 皆で有難く頂くべし」といった心得が書かれているとのこと。掟を守り、自然の恵みに感謝しながら、ゆったりと温泉に浸かり過ごしたい。
宿の名は元々は「清風荘」であったが、被災後、さらなる水害が起きないようにとサンズイをとって「青風荘.」と改められた。新たに生まれ変わった宿は、古い趣を随所に残しつつ、鉄筋コンクリートと木やガラスで造られた新しくスタイリッシュな建物が、重厚さと、軽やかさ、温かさ、開放感、様々な魅力をもって自然の中に佇んでいる。
宿には古くから入湯の「掟」なるものがあり、現代語で要約すると「湯は皆のもの 自然からの贈り物 我が物顔で入るべからず 皆で有難く頂くべし」といった心得が書かれているとのこと。掟を守り、自然の恵みに感謝しながら、ゆったりと温泉に浸かり過ごしたい。
補足情報
*垂玉温泉:地獄温泉の近くの谷間(標高670m)には垂玉温泉があり、かつては「垂玉温泉 山口旅館」が営業していたが、被災により建物が大きく損傷。長期の休業を経て、2021(令和3)年4月より日帰り温泉施設「垂玉温泉 瀧日和」として新たなスタートを切った。うっすらと翡翠色の濁りがある金属臭の温泉に入ることができる。
関連リンク | 地獄温泉 青風荘.(WEBサイト) |
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参考文献 |
地獄温泉 青風荘.(WEBサイト) 東洋経済オンライン(WEBサイト) ニフティ温泉ニュース(WEBサイト) 垂玉温泉 瀧日和(WEBサイト) |
2024年11月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。