白川水源しらかわすいげん

熊本県北東部の阿蘇郡南阿蘇村、九州自動車道熊本ICから車で約50分、南阿蘇鉄道南阿蘇白川水源駅から徒歩約10分にある。阿蘇カルデラ内の中央火口丘群の南の裾野に位置する。
 熊本市内の中央を流れる一級河川の白川は、流水のほとんどが上流域の阿蘇カルデラに降り注いだ雨や湧水が集まったもので、この白川の源となるのが白川水源である。白川吉見神社*の境内中央から年間を通して水温14℃の水が毎分60トンも湧き出し、川となって流れる。豊富に湧き出る水は不老長寿、諸病退散の神水として昔から語り継がれ、近隣にも水質の良い湧水群*がある。
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みどころ

緑に囲まれた白川吉見神社の境内には透き通った湧き水が流れる池があり、水音が心地よく響いている。池の底にきれいな水色のグラデーションが広がる場所があり、のぞき込むと、砂が浮き上がり水が湧き出ているのがわかる。そこが湧水源である。境内をのんびり散策する参拝客や観光客のほかに、良質な湧き水を求めて池の水を汲みに来る人たちもいる。
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補足情報

*白川吉見神社:白川水源の鎮守神。水神である国龍大明神(くにたつだいみょうじん)、罔象女神(みつはのめのかみ)を祀る。白川水源地横にあり、阿蘇神社の末社として古くから白川の総水源の守護神と尊崇される。
*近隣の湧水群:近隣には塩井社水源、川地後水源、寺坂水源、湧沢津水源、池の川水源、小池水源、吉田城御献上汲場、明神池名水公園、妙見ヶ池、竹崎水源などがある。なお、阿蘇山の水源として白川水源の他に、轟水源(宇土市)、池山水源(産山村)、菊池水源(菊池市)などが良く知られる。

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