天草松島
熊本市から南西へ約40km、車で約1時間半、天草諸島の大矢野島(上天草市)*と天草上島(上天草市、天草市)*の間に浮かぶ大小30あまりの島々は、北東~南西方向に走る丘陵性山地が沈水したもので、地質は主に新生代第三紀の火山活動に由来すると思われる白い凝灰岩などからなっている。アカマツ、クロマツをはじめとした緑のマツで覆われた島々が宮城県の名勝、松島の景観を思わせることから「天草松島」と呼ばれている。天草松島を含む天草地域は、1956(昭和31)年7月20日に「雲仙天草国立公園*」に指定された。
天草松島は古くからの景勝地として知られ、展望地には千巌山(162m)、高舞登山(117m)などがある。「千巌山および高舞登山*」として、1935(昭和10)年6月に国の名勝に指定されている。山頂からは天草松島、天草五橋(国道266号上の島々を結ぶ橋の総称)などを一望できる。
天草松島は古くからの景勝地として知られ、展望地には千巌山(162m)、高舞登山(117m)などがある。「千巌山および高舞登山*」として、1935(昭和10)年6月に国の名勝に指定されている。山頂からは天草松島、天草五橋(国道266号上の島々を結ぶ橋の総称)などを一望できる。
みどころ
天草松島の楽しみ方はいくつもあるが、その一つはドライブで車窓から。かつて真珠の養殖が盛んだったことから「天草パールライン」と名付けられた国道266号は、変わりゆく風光明媚な景色を楽しめる快適なドライブコース。島々を結ぶ5本の橋がそれぞれに形状が異なるのも興味深い。目の前に広がる青い海と緑の島々のコントラストが印象的で美しい。
他にも、遊覧船で心地よい風を感じながら、天草松島の多島海と天草五橋の絶景を眺めるのも楽しい。下から望む天草五橋には圧倒される。
天草松島の広がりを感じるには、古くからの展望地である千巌山(162m)などから眺めるのがお勧め。
千巌山の展望所までは駐車場から約200m。道沿いには名前の由来通り奇岩怪石が多く見られ、飽きることなく登ることができる。また春にはサクラ、ツツジが咲きほこり、目を楽しませてくれる。展望所からは青い海、緑の島々、天草五橋が眼下に一望。天気のよい日には阿蘇山まで眺めることができる。青く澄んだ海と空を眺望できる日中はもちろん、夕陽に映える島影が美しい夕暮れ時もおすすめ。
他にも、遊覧船で心地よい風を感じながら、天草松島の多島海と天草五橋の絶景を眺めるのも楽しい。下から望む天草五橋には圧倒される。
天草松島の広がりを感じるには、古くからの展望地である千巌山(162m)などから眺めるのがお勧め。
千巌山の展望所までは駐車場から約200m。道沿いには名前の由来通り奇岩怪石が多く見られ、飽きることなく登ることができる。また春にはサクラ、ツツジが咲きほこり、目を楽しませてくれる。展望所からは青い海、緑の島々、天草五橋が眼下に一望。天気のよい日には阿蘇山まで眺めることができる。青く澄んだ海と空を眺望できる日中はもちろん、夕陽に映える島影が美しい夕暮れ時もおすすめ。
補足情報
*大矢野島:熊本県の天草諸島の北端にあり、天草の玄関口になる島で、上天草市に属する。
*天草上島:熊本県の天草諸島にある島。面積約225.32km2で、熊本県最大の天草下島に次いで大きい。上天草市と天草市に属する。
*天草松島のある旧松島町(現在、上天草市松島町)の町名も、多島海の景観が宮城県の松島に似ていることから名付けられた。
*雲仙天草国立公園:長崎県島原半島と熊本県天草諸島に属する国立公園(一部鹿児島県も含む)。雲仙地区は1934(昭和9)年3月16日に「雲仙国立公園」として、瀬戸内海国立公園、霧島国立公園(現・霧島錦江湾国立公園)とともに日本で最初の国立公園に指定された。天草地区は1956(昭和31)年7月20日に編入され、現在の「雲仙天草国立公園」と改称された。陸域面積は283.35km2。
*千巌山及び高舞登山:千厳山は、1933(昭和8)年4月18日に国立公園調査委員・理学博士脇水鉄五郎一行が、天草全島視察のために訪れた際に、この地の奇岩が織り成す風景から「千厳山」と命名された。それ以前は「…天草・島原の戦いで天草四郎がこの山頂で出陣の宴を張り、杓子で酒を酌み交わした…」という伝承から手杓子山と呼ばれていた。高舞登山も千厳山と同様に新しく命名された名前で、名づけ親は龍清六画伯。かつてこの山は高太山と呼ばれていたが、「…戦国時代に地元の武将が山頂で舞いを楽しんだ…」という伝承から名がつけられた。
*天草上島:熊本県の天草諸島にある島。面積約225.32km2で、熊本県最大の天草下島に次いで大きい。上天草市と天草市に属する。
*天草松島のある旧松島町(現在、上天草市松島町)の町名も、多島海の景観が宮城県の松島に似ていることから名付けられた。
*雲仙天草国立公園:長崎県島原半島と熊本県天草諸島に属する国立公園(一部鹿児島県も含む)。雲仙地区は1934(昭和9)年3月16日に「雲仙国立公園」として、瀬戸内海国立公園、霧島国立公園(現・霧島錦江湾国立公園)とともに日本で最初の国立公園に指定された。天草地区は1956(昭和31)年7月20日に編入され、現在の「雲仙天草国立公園」と改称された。陸域面積は283.35km2。
*千巌山及び高舞登山:千厳山は、1933(昭和8)年4月18日に国立公園調査委員・理学博士脇水鉄五郎一行が、天草全島視察のために訪れた際に、この地の奇岩が織り成す風景から「千厳山」と命名された。それ以前は「…天草・島原の戦いで天草四郎がこの山頂で出陣の宴を張り、杓子で酒を酌み交わした…」という伝承から手杓子山と呼ばれていた。高舞登山も千厳山と同様に新しく命名された名前で、名づけ親は龍清六画伯。かつてこの山は高太山と呼ばれていたが、「…戦国時代に地元の武将が山頂で舞いを楽しんだ…」という伝承から名がつけられた。
関連リンク | 環境省九州地方環境事務所(WEBサイト) |
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参考文献 |
環境省九州地方環境事務所(WEBサイト) 文化遺産オンライン(WEBサイト) 上天草市(WEBサイト) |
2024年11月現在
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