草千里ヶ浜
熊本県北東部の阿蘇市、九州自動車道熊本ICから車で約1時間20分、JR阿蘇駅から車で約20分にある。
標高約1,100mに位置し、阿蘇五岳のひとつ烏帽子岳の北麓に広がる直径約1km、面積約785,000m2の大草原で、烏帽子岳の側火山*として活動した草千里ヶ浜火山の火口跡である。約3万年前に形成された直径1kmほどの火口の中に約400mの火口が生じた二重の火口で、内側の火口の一部は中央部の高さ約50mの小丘「駒立山」として残っている。その東西に池があり、西側の池が外側の火口底、東側の池が内側の火口である。
放牧された牛や馬の姿とともに牧歌的な風景が広がり、噴煙を上げる中岳をはじめ中央火口丘の山々が望める。
標高約1,100mに位置し、阿蘇五岳のひとつ烏帽子岳の北麓に広がる直径約1km、面積約785,000m2の大草原で、烏帽子岳の側火山*として活動した草千里ヶ浜火山の火口跡である。約3万年前に形成された直径1kmほどの火口の中に約400mの火口が生じた二重の火口で、内側の火口の一部は中央部の高さ約50mの小丘「駒立山」として残っている。その東西に池があり、西側の池が外側の火口底、東側の池が内側の火口である。
放牧された牛や馬の姿とともに牧歌的な風景が広がり、噴煙を上げる中岳をはじめ中央火口丘の山々が望める。
みどころ
阿蘇を象徴する景色を見晴らす絶好の場所。この大草原では、散策する人や馬の背中に揺られる姿がとても小さく見える。
阿蘇火山博物館*では阿蘇火山の成り立ちが詳しく紹介され、火口ライブ中継コーナーには、中岳火口壁に設置したカメラを通じて、火口内がリアルタイムで映し出されている。2021(令和3)年10月20日に中岳が噴火した瞬間も映され、轟音とともに一瞬で目の前が真っ黒になるのは、カメラ越しでも恐怖を覚えるほど。3階の展望所からは烏帽子岳、草千里ヶ浜、中岳が見渡せる。
草千里展望所では、南に烏帽子岳と草千里ヶ浜、東に噴煙をあげる中岳、北に阿蘇谷の田園地帯と外輪山、西に熊本平野と、360度それぞれ異なる景観が楽しめる。中でもこの展望所は阿蘇の西側を見られる貴重なジオサイトで、阿蘇カルデラ唯一の切れ目である立野火口瀬と、その先に広がる熊本平野の地形がよくわかる。晴れた日には、立野火口瀬の先に金峰山*とその奥に広がる有明海、さらに長崎県の雲仙普賢岳まで、阿蘇から西に並ぶ火山が一望できる。
阿蘇火山博物館*では阿蘇火山の成り立ちが詳しく紹介され、火口ライブ中継コーナーには、中岳火口壁に設置したカメラを通じて、火口内がリアルタイムで映し出されている。2021(令和3)年10月20日に中岳が噴火した瞬間も映され、轟音とともに一瞬で目の前が真っ黒になるのは、カメラ越しでも恐怖を覚えるほど。3階の展望所からは烏帽子岳、草千里ヶ浜、中岳が見渡せる。
草千里展望所では、南に烏帽子岳と草千里ヶ浜、東に噴煙をあげる中岳、北に阿蘇谷の田園地帯と外輪山、西に熊本平野と、360度それぞれ異なる景観が楽しめる。中でもこの展望所は阿蘇の西側を見られる貴重なジオサイトで、阿蘇カルデラ唯一の切れ目である立野火口瀬と、その先に広がる熊本平野の地形がよくわかる。晴れた日には、立野火口瀬の先に金峰山*とその奥に広がる有明海、さらに長崎県の雲仙普賢岳まで、阿蘇から西に並ぶ火山が一望できる。
補足情報
*側火山:山頂火口以外の中腹や裾野にできた小火山のこと。
*阿蘇火山博物館:1階の阿蘇山上ビジターセンターは、2019(平成31)年3月に環境省により設置された展示施設で、阿蘇火山や自然の魅力など様々な情報をパネルやパンフレットで紹介し、無料で利用できる。2階の常設展示室は、阿蘇火山の成り立ち、地質や地層、日本と世界の火山などをわかりやすく紹介している。3階の5面マルチホールでは、火山の噴火や阿蘇の火山文化を上映している。2~3階は有料。ほかにも様々な教育プログラムを用意して、フィールド学習も行っている。
*金峰山:熊本市西部のおよそ20万年前に誕生した火山。「東の阿蘇」に対して「西の金峰山」と呼ばれ、熊本市民に親しまれている。標高665mの山頂からは熊本市街をはじめ、有明海や雲仙普賢岳、天草の島々などが望める。
*阿蘇火山博物館:1階の阿蘇山上ビジターセンターは、2019(平成31)年3月に環境省により設置された展示施設で、阿蘇火山や自然の魅力など様々な情報をパネルやパンフレットで紹介し、無料で利用できる。2階の常設展示室は、阿蘇火山の成り立ち、地質や地層、日本と世界の火山などをわかりやすく紹介している。3階の5面マルチホールでは、火山の噴火や阿蘇の火山文化を上映している。2~3階は有料。ほかにも様々な教育プログラムを用意して、フィールド学習も行っている。
*金峰山:熊本市西部のおよそ20万年前に誕生した火山。「東の阿蘇」に対して「西の金峰山」と呼ばれ、熊本市民に親しまれている。標高665mの山頂からは熊本市街をはじめ、有明海や雲仙普賢岳、天草の島々などが望める。
関連リンク | 阿蘇市経済部観光課(WEBサイト) |
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参考文献 |
阿蘇市経済部観光課(WEBサイト) 阿蘇ユネスコジオパーク(WEBサイト) 阿蘇市観光協会(WEBサイト) 公益財団法人阿蘇火山博物館(WEBサイト) |
2024年12月現在
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