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〇江戸期に一変した日本の農業景観   明治初期に東北地方を歩いた、英国の女流探検家イザベラ・バードは、山形県の置賜地方について、「まさしくエデンの園である。『鋤の代わりに鉛筆で耕したかのよう』であり」、コメ、綿をはじめ、・・・ 続きを読む

 〇日本庭園の発展過程   世界各地の名園は、それぞれの民族や国の文化、美意識、自然観、世界観が凝縮されたものといってよいだろう。日本庭園も同様で、京都をはじめ全国に点在する名園といわれるところを訪ね、庭を前にして佇むと・・・ 続きを読む

 東京23区のどの区においても経済政策および都市計画において、観光が重要なテーマのひとつになっている。そのなかで、墨田区では、景観まちづくり像として「水辺と歴史に彩られ、下町情緒あふれる“すみだ風景づくり”」の実現を目指・・・ 続きを読む

 東北を旅していると「奥の細道」に関連する句碑や案内板に頻繁に出合う。観光振興のツール、ストーリー作りにもよく使われている。世界に誇る俳句、古典文学なのだから、当然のことだろう。   芭蕉が「奥の細道」に出掛けたのは、古・・・ 続きを読む

 最近、観光地のストーリー化がしきりに喧伝されている。このこと自体は、観光に奥行きを与え、その土地、土地のアイデンティティを確認する意味からも重要なことと思われる。そのストーリー作りにあたって、自らの観光資源の魅力をどの・・・ 続きを読む

 城や城下町への関心度は相変わらず高い。テレビの旅番組や歴史教養番組でよく取り上げられており、大河ドラマでも城や城下町の場面が数多く設定され、若い女性や外国人にも人気のスポットになっている。そのこともあって、各地で、観光・・・ 続きを読む

 以前、信州の白馬村大出公園近くで奇妙な道祖神に出会った。信州の道祖神は、双体神1基ということ多いが、ここの道祖神は、天鈿女命と猿田彦と思われる神様がそれぞれ1基ずつ並例して立っていた。この形式がそれほど不思議とは思わな・・・ 続きを読む

 自然資源は“見る”ことでその美しさや規模の大きさがわかるので、個人差による評価のブレが少ない。人文資源も美しさや規模の大きさから評価できるが、それ以外に、対象資源の歴史的背景などを旅行者がどの程度理解しているかも関係す・・・ 続きを読む

「高原」という言葉  九州横断道路(やまなみハイウエイ)は、くじゅう連山の北麓を抜けていくが、その途中に飯田(はんだ)高原がある。いくつかの火山に囲まれた傾斜面の高原だ。温泉も点在し、牧場やスキー場、そして別荘地などが広・・・ 続きを読む

〇河口湖  大町桂月や志賀重昂の富士五湖についての評価は、十和田湖と比べて厳しい。富士五湖のひとつ河口湖は、面積で言えば確かに十和田湖の十分の一以下であることから、大町桂月は「大きさについていわば、屈斜路湖、支笏湖、洞爺・・・ 続きを読む