神社・寺院・教会のたびれぽ

 前回は安曇野の地形、地名、伝説と神々の奥行きについてレポートしたが、今回は歴史が生む奥行きや安曇野の楽しみ方について触れてみたい。   〇歴史が生む奥行き ① 荘園の形成  この地の耕作地として相応しい平坦部・・・ 続きを読む

 大和路には東大寺、法隆寺、興福寺、薬師寺、唐招提寺など、歴史を積み重ねてきた数多の大寺があり、こうした大寺でじっくり建築技術の粋を集めた建造物や天平文化を反映した仏像群と向き合うのは、大変興味深く面白い。しかし一方では・・・ 続きを読む

 奈良南部、吉野山や高見山は、古くから神聖な山々として信仰を集めてきたが、その根源には奈良盆地の水源地だったこともあったのではないだろうか。そのため、これらの山々の山懐や山里には水に関する神々を祭る神社、史跡が多い。例え・・・ 続きを読む

〇門前町と重要伝統的建造物群  成田山新勝寺の表参道は、東日本では、もっとも門前町らしい町並みになっていると思う。 JR、京成の成田駅近くから表参道は800mほど穏やかなカーブをとりながら続き、その半分ほどを歩くと、緩や・・・ 続きを読む

 以前、信州の白馬村大出公園近くで奇妙な道祖神に出会った。信州の道祖神は、双体神1基ということ多いが、ここの道祖神は、天鈿女命と猿田彦と思われる神様がそれぞれ1基ずつ並例して立っていた。この形式がそれほど不思議とは思わな・・・ 続きを読む

役行者とは  吉野山の金峯山寺金剛蔵王大権現三体と対峙すると、その威厳ある形相と巨大さに自らの心を見透かされたような気持になり、圧倒されてしまう。この三体の大権現の謂われは、白鳳年間(7世紀後半)に役行者(役小角または役・・・ 続きを読む

里の雑木林  私にとって林や森といえば、子供の頃よく登った甲府盆地の北にそびえる帯那山(標高1422m)への沢伝いの登山道がもっとも印象深い。帯那山へは、現在は頂上直下まで林道が通じているが、60年ほど前は武田神社の北、・・・ 続きを読む

 前回の「たびれぽ」で、「日本の軒(のき)、庇(ひさし)」が家の中に「暗さ」や「陰翳」をもたらし、それが日本独特の文化を創り上げる一つの要素だったのではないか、ということを取り上げた。今回は、その家の中の「あかり」につい・・・ 続きを読む

 寺院と神社とは評価する対象がやや異なる点があるので、ここでは神社について述べ、寺院については、神社を参考にして、皆さんにもぜひ見方や見せ方を考えていただきたい。  さて、神社をアプローチ順に見ていこう。   ・・・ 続きを読む