美しき日本 全国観光資源台帳

檜枝岐村は、県の西南端に位置し、北は只見町、南会津町東は南会津町、南東は帝釈山、黒岩山等の山岳を挟んで栃木県日光市、南は尾瀬国立公園を挟んで群馬県片品村、西は只見川を県境に新潟県魚沼市に接している。
　国道352号が通じる。
　只見川上流とその支流伊南川の上流檜枝岐川流域に広がる。面積の約98%を林野が占めており、役場所在地の標高は939m、東北最高峰の燧ケ岳や会津駒ケ岳など2,000m級の山々に囲まれたている。水稲は栽培されていない。
　村名は山中に黒ヒノキが多いことによるという。近世はおもに木材加工を行い、小羽板、長板などが馬背輸送の中付駑者で若松城下へ送られた。明治以降は養蚕、曲輪、へら・杓子製造にかわった。かつては葭ヶ平、嫁郷などに出作りの畑小屋があり、ソバやアワをつくった。
　観光産業が主で、第三次産業従事者がもっとも多い。
　南部の燧ヶ岳や尾瀬（特別天然記念物）は尾瀬国立公園の一部で、沼山峠（ぬまやまとうげ）は尾瀬への入口の一つにあたる。居平の鎮守神境内にある「檜枝岐の舞台」は農村舞台の一典型として国の重要有形民俗文化財に指定されている。近年温泉が湧出し、村営温泉から各戸に引き湯するなど観光開発も進んでいる。