会津駒ケ岳
檜枝岐村の北西にある会津駒ケ岳*は標高2,133m。隆起平原が浸食されて生成された山なので、麓から尾根に向かい急坂が続くが、山頂部や尾根筋は平たん部も多く残されている。雪解け後には山頂付近に駒ノ大池が現れ、中門岳に伸びる稜線には池塘が点在し、7月上~中旬にかけハクサンコザクラなどの高山植物が咲く。頂上付近には北方的なオオシラビソの樹林帯も見られる。山頂からは燧ヶ岳・至仏山などをはじめ利根水源の山々や越後山脈の眺望が広がる。
登山ルートは檜枝岐村の会津駒ケ岳登山口(滝沢登山口)から入山するのが一般的。
登山ルートは檜枝岐村の会津駒ケ岳登山口(滝沢登山口)から入山するのが一般的。
みどころ
深田久弥は『日本百名山』のなかで会津駒ヶ岳の山頂からの眺望を愛でて「どちらを向いても山ばかり、その山々を名指すことで一時間は素早くすぎた。6月半ばの快晴の日、ただ一人この山に在るという幸福感が私を恍惚とさせた」とまで書き記している。ただ、夏期など樹林が繁茂する時期には、眺望が開けていないこともある。
また、田中澄江は『新・花の百名山』で早朝、駒ケ岳から中門岳に向かう途中の光景を「空の雲が緋に燃えて、暁闇の空が水色の黎明となり、朱赤の朝焼け雲が池塘にかげを映すその美しさ。そして、池塘のまわりはすべてハクサンコザクラである」とも描写している。
また、田中澄江は『新・花の百名山』で早朝、駒ケ岳から中門岳に向かう途中の光景を「空の雲が緋に燃えて、暁闇の空が水色の黎明となり、朱赤の朝焼け雲が池塘にかげを映すその美しさ。そして、池塘のまわりはすべてハクサンコザクラである」とも描写している。
補足情報
*駒ケ岳:山名の由来は『新編会津風土記』では「黒檜姫松雑木茂り夏秋ノ間殘雪駒ノ形ヲナス處アリ故ニ此名アリ」としている。
関連リンク | 尾瀬檜枝岐温泉観光協会(WEBサイト) |
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関連図書 | 『日本百名山』深田久弥 新潮文庫 |
参考文献 |
尾瀬檜枝岐温泉観光協会(WEBサイト) 『ふくしま自然散歩-会津平野と会津山地-』蜂谷 剛 樫村 利道 歴史春秋社 『福島県の山』奥田 博 渡辺 徳仁 山と渓谷社 尾瀬国立公園(環境省)(WEBサイト) 『新編会津風土記. 第25-34』会津藩地誌局 編 万翠堂 国立国会図書館デジタルコレクション |
2023年07月現在
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