北塩原村は、県の北西部に位置。東は猪苗代町、西は喜多方市、南は喜多方市、磐梯町、北は山形県米沢市に接している。
 村の中心を国道459号が通る他、磐梯山ゴールドライン、磐梯吾妻レークライン等の観光道路が通じる。
 磐梯山の北麓と北斜面の大半を占め,西部は会津盆地北東端にあたる。南東には磐梯山、東は西吾妻山と西大巓が連なる。また、高曽根山に源を発する大塩川が大塩・北山地区を縦走し、流域には村内随一の農地を形成。1888年(明治21)の磐梯山噴火により吾妻川、大川入川、小野川、中津川などが堰止められ、桧原湖、小野川湖、秋元湖、曽原湖、五色沼などの湖沼群を生み、磐梯山とあわせ美しい自然景観をつくりあげ、昭和25年国立公園に指定され県内随一の観光地となっている。
 1954年(昭和29)に3村が合併し発足。江戸時代は会津藩領で檜原は米沢街道の宿場町として発展したが、街道が大峠を通るようになって衰えた。早稲沢,小野川,細野,雄子沢などは木地屋集落であった。1888年の磐梯山噴火により多数の湖沼群が形成され、これら地域は戦後〈裏磐梯〉と称されて急速に観光開発が進み、キャンプ場やリゾートホテル、温泉施設、散策路が整備されている。また、スキー場も開設され一年を通じて観光客でにぎわう。
 特産品に、ワカサギ、イワナ、ヤマメ、高原野菜、きゅうり、ソバ、アスパラガス、なめこ、じゅんさい、花嫁ささげ、会津山塩、ハーブ、木工品などがある[1]。
 桧原湖、小野川湖、秋元湖、曽原湖、五色沼などの湖沼群は県内随一の観光地で、桧原湖には湖に沈む大山祇神社の鳥居がある他、無雪期には遊覧船も運航される。諸橋近代美術館、小野川湧水(名水百選)、磐梯朝日国立公園やラビスパ裏磐梯等の温泉もある。

観光資源一覧

桧原湖の写真

桧原湖 (福島県 北塩原村 )

猪苗代湖の北、会津若松の市街の北東に聳える磐梯山の北麓には、磐梯高原あるいは裏磐梯と呼ばれる高原地帯におよそ300の湖沼群が点在する。そのなかで最大の湖が、周囲約37.5kmの桧原湖で、水面標高は819m、最大深度は約31m。湖岸線は複雑に入り組み、南北約18km、東西約1kmの細長い形をしている。1888(明治21)年の噴火*によって磐梯山の...

小野川湖の写真

小野川湖 (福島県 北塩原村 )

猪苗代湖の北、会津若松の市街の北東に聳える磐梯山の北麓には、磐梯高原あるいは裏磐梯と呼ばれる高原地帯におよそ300の湖沼群が点在する。そのなかで3番目の大きさの湖が小野川湖である。東側に桧原湖、西側に秋元湖があり、水面標高794m、周囲約9.8km、最大深度約22m、北東から南西に約4kmと細長い形をしている。  小野川湖は、1888(明...

秋元湖の写真

秋元湖 (福島県 北塩原村 )

猪苗代湖の北、会津若松の市街の北東に聳える磐梯山の北麓には、磐梯高原あるいは裏磐梯と呼ばれる高原地帯におよそ300の湖沼群が点在する。そのなかで秋元湖は周囲約19.8kmと2番目の大きさの湖。水面標高736m、最大深度約34mで東西に細長い形をしている。秋元湖は、1888(明治21)年の噴火*で小磐梯という磐梯山の北側の山が山体崩壊し、吾...

吾妻連峰の写真

写真提供:福島市商工観光部観光交流推進室

吾妻連峰 (福島県 北塩原村 / 山形県 米沢市 )

福島市の西部から山形県境に広がる山塊で、最高峰2,035mの西吾妻山(にしあづまやま)をもつ西吾妻と、東大巓などの中吾妻、いまだに噴煙をあげる一切経山(いつさいきようざん)を含む東吾妻に大別され、火山群としても東吾妻火山、中吾妻火山、西吾妻火山の3つにくくることができ、東西20km、南北12kmの200km2を超える広大な面...

雄国沼湿原の写真

雄国沼湿原 (福島県 北塩原村 )

磐梯山の西にそびえる猫魔ガ岳(標高1,404m)・厩岳山(同1,261m)・古城ガ峰(同1,288m)・雄国山(同1,271m)など、猫魔火山の外輪山に囲まれて雄国沼*があり、沼の西岸から南岸にかけては、周囲の山からの流水、湧水によって、排水の悪い緩傾斜に谷湿原が発達している。これが雄国沼湿原である。とくに南岸は水辺から500~600mの幅で広が...

五色沼の写真

五色沼 (福島県 北塩原村 )

桧原湖南端のバス停磐梯高原駅から秋元湖寄りの裏磐梯ビジターセンター*(バス停五色沼入口)までの3.6kmの探勝路周辺に散在する大小30余りの沼を総称して五色沼湖沼群という。探勝路からは10数個の湖沼が観察できる。  この湖沼群は1888(明治21)年の噴火*で磐梯山北側の山、小磐梯の山体崩壊により、岩屑雪崩が生じ、長瀬川とその支流...

磐梯山の写真

磐梯山 (福島県 猪苗代町 / 福島県 磐梯町 / 福島県 北塩原村 )

福島県の中央部、猪苗代湖の北に位置する磐梯山*は、主峰の大磐梯(標高1,816m)、櫛ガ峰(標高1,636m)、赤埴山(標高1,430m)の3つの山体から成る成層火山。山頂部では櫛ヶ峰、赤埴山そして大磐梯に囲まれた標高約1,400mのところに、長径500mほどの低地沼ノ平を抱える。  磐梯山の火山活動の歴史は、約70万年前から開始されたと思われ、...