霧島市
印刷する霧島市は、鹿児島県本土のほぼ中央部に位置し、北部は国立公園である風光明媚な霧島山を有し、南部は豊かで広大な平野部が波静かな錦江湾に接し、湾に浮かぶ雄大な桜島を望むところに位置する。霧島山系から裾野、平野部を経て錦江湾まで流れる清く豊かな天降川(あもりがわ)、その流域に広がる豊かな田園、そして山麓から平野部まで温泉群等を有しており、海、山、川、田園、温泉など多彩で豊かな地域である。
北西部に鹿児島空港があり、JR日豊本線と肥薩線が隼人駅で接続する。九州縦貫自動車道、東九州自動車道、国道10号線、220号線、223号線、504号線が通る。
中心市街地の国分には奈良時代中期に大隅国の国分寺が建てられ、後には国府も設置された。1604(慶長9)年、島津義久が築城、今も当時の京都風町づくりが現存する。江戸時代は薩摩藩の麓集落の一つであった。
市の中北部を中心にシラス台地が点在し、サツマイモ、茶、野菜の栽培、ウシやブタの飼育が盛ん。古くからのタバコ栽培も有名である。南部の沖積地などでは米作が行われる。国分・隼人テクノポリス地域の指定を受ける南西部には,企業や大学の進出が目立つ。
観光面では、北東部の霧島山麓は韓国岳、大浪池、高千穂峰などの景勝、霧島神宮(国指定重要文化財)、霧島温泉郷など多彩な魅力を有する。南西部の天降川(あもりがわ)沿いにも温泉が多く、日当山温泉はその中心。付近一帯は古代部族、隼人の居住地といわれ、隼人塚(国指定史跡)がある。縄文時代の住居跡などが出土した「上野原遺跡」は国の史跡、土器などの出土品は国の重要文化財の指定を受けている。
なお、2010(平成22)年9月には、霧島ジオパーク(鹿児島県霧島市、曽於市、湧水町、宮崎県都城市、高原町、小林市、えびの市)が、日本ジオパークに認定されている。
観光資源一覧
霧島山 (宮崎県 えびの市 / 宮崎県 小林市 / 宮崎県 都城市 / 鹿児島県 霧島市 )
宮崎県と鹿児島県にかけて広がり、最高峰は標高1,700mの韓国岳(からくにだけ)。獅子戸岳(ししこだけ)、新燃岳(しんもえだけ)、中岳(なかだけ)、高千穂峰(たかちほのみね)、白鳥山(しらとりやま)、甑岳(こしきだけ)など20以上の山からなる火山群の総称である。やわらかな山容に神秘的な火口湖を複数抱いているのも特徴で、大浪...
霧島山のミヤマキリシマ (宮崎県 えびの市 / 鹿児島県 霧島市 / 宮崎県 他 )
樹高は1mほど。ツツジの一種で九州各地の高山に生息する。紫紅色、桃色、薄紅色の花をつける。命名は日本を代表する植物学者の牧野富太郎博士。1909(明治42)年に霧島へ新婚旅行に訪れた折に発見した。 開花時期は、高千穂河原(たかちほがわら)が5月下旬、韓国岳(からくにだけ)山頂が6月上旬。
霧島神宮 (鹿児島県 霧島市 )
建国神話の主人公であるニニギノミコトが祀られている神社。創建は6世紀、最初は高千穂峰と火常峰(ひけふのみね:御鉢)の間にある背門丘(せとお)に建てられたといわれているが、霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返し、500年以上前に現在の場所に移された。現社殿は1715(正徳5)年、薩摩4代藩主・島津吉貴(しまづ よしたか)が寄進し...
霧島国際音楽祭 (鹿児島県 霧島市 )
2019(令和元)年に第40回を迎えた、"日本で最も歴史のある音楽祭"*。それが霧島国際音楽祭。2019(令和元)年も世界各地から80人余りの著名演奏家が集い、受講生を交えながら、2週間にわたって音楽の祭典を繰り広げられた。 世界中から集まる講師陣と、かつて音楽祭で学んだ第一線の音楽家たちが中心となって行う良質のコンサート。加え...
霧島温泉郷 (鹿児島県 霧島市 )
霧島連山の南麓に広がる温泉郷。新湯(しんゆ)・湯之谷・関平(せきひら)・栗川(くりかわ)・野々湯・丸尾・林田・硫黄谷・殿湯(とのゆ)の9つの温泉を総称したもので、硫黄泉を中心に、個性豊かな湯が楽しめる。硫黄谷温泉は単純硫黄温泉、新湯温泉は乳白色で古くから皮ふ病に効くといわれている。また、関平温泉は飲泉としても人気があ...