観光資源一覧

お燈祭りの写真

お燈祭り (和歌山県 新宮市 )

新宮市の熊野速玉大社の摂社、神倉神社で毎年2月6日に行われる古代以来の熊野山伏の伝統をもつ勇壮な火祭りである。  新宮節の一節に「お燈祭は男の祭り、山は火の滝下り竜」と歌われているように女人禁制の祭りで、精進潔斎した男性が、白装束に腰に荒縄をしめて、手にたいまつを持ち、石段を駆け下りる。その年に生まれた男子はおぶわれ...

神倉神社の写真

神倉神社 (和歌山県 新宮市 )

神倉神社はJR紀勢本線新宮駅の南西約1km、熊野川の右岸の神倉山にある熊野速玉大社の摂社である。権現山の南側のおよそ100mの高さの断崖絶壁にある。源頼朝の寄進による参道の石段は538段あり、かなりの急勾配で登りにくい。山上の社殿裏にはゴトビキ岩*と呼ばれる磐座(いわくら)が鎮座し、神社のご神体となっている。ここは熊野三所大神...

熊野速玉大社の写真

熊野速玉大社 (和歌山県 新宮市 )

熊野速玉大社はJR紀伊本線新宮駅の北西約1km、熊野川が急に蛇行して熊野灘にそそぐ河口近くに鎮座する。主祭神の熊野速玉大神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、熊野夫須美大神は伊邪那美神(いざなみのみこと)であり、夫婦神である。熊野三山の中で最も多い18柱の神々を祀っている。祭祀の起源は神倉神社のゴトビキ岩とする説があり、神倉...

新宮のめはりずしの写真

新宮のめはりずし (和歌山県 新宮市 )

「めはりずし」は、和歌山県と三重県にまたがる熊野地方、および奈良県吉野郡を中心とした吉野地方の郷土料理である。千貼り寿司、大葉寿司、高菜寿司、芭蕉葉寿司と呼ぶ地域もある。漁業や林業が盛んな県南部地域で、忙しい漁や山仕事の合間に簡単に食べられるお弁当として広まった。塩で漬けた高菜で大きなおにぎりをくるんだもので、「め...

熊野古道の写真

熊野古道 (和歌山県 田辺市 / 和歌山県 那智勝浦町 / 和歌山県 新宮市 )

紀伊山地は標高1,000~2,000m級の山脈が東西あるいは南北に走り、年間3,000mを超える豊かな雨水が深い森林を育む山岳地帯である。当地は自然神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられ、日本古来の自然崇拝に根差した山岳信仰や神道・伝来仏教・道教との融合によって形成された日本固有の神仏習合の霊場や山岳密教の霊場、修験道の霊場...

瀞峡の写真

瀞峡 (和歌山県 新宮市 / 和歌山県 熊野市 )

新宮市から北西へ約30km、和歌山・三重・奈良の3県にまたがる新宮川の支流・北山川の峡谷の総称が瀞峡である。下流から下瀞・上瀞・奥瀞と分かれており、熊野川町玉置口から田戸までの1.2kmが下瀞で、瀞八丁と呼ばれる。さらにその上流、約2kmの間を上瀞、さらにその上流の小松から七色までの約28kmを奥瀞という。瀞峡で見られる岩石は過去の...

熊野三山の写真

熊野三山 (和歌山県 田辺市 / 和歌山県 新宮市 / 和歌山県 那智勝浦町 )

熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺を総称して熊野三山と呼ぶ。修験道の拠点である「吉野・大峰」と真言密教の根本道場の「高野山」が参詣道で結ばれ、この三霊場を取り巻く一帯が、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」*1として2004年7月に登録された。紀伊半島南部一帯を指す「熊野」の語源は「こもりく...