お燈祭り
新宮市の熊野速玉大社の摂社、神倉神社で毎年2月6日に行われる古代以来の熊野山伏の伝統をもつ勇壮な火祭りである。
新宮節の一節に「お燈祭は男の祭り、山は火の滝下り竜」と歌われているように女人禁制の祭りで、精進潔斎した男性が、白装束に腰に荒縄をしめて、手にたいまつを持ち、石段を駆け下りる。その年に生まれた男子はおぶわれて参加し、氏子になったことを認めてもらうという。祭時、境内への入場は白装束をつけた男性のみに限られる。
「上り子(あがりこ)」と呼ばれる参加者は、身を清めるために一週間前から精進潔斎をし続ける。精進潔斎としては、白飯、豆腐、はんぺん、しらす、かまぼこなど、白いもののみを食べる、白いもののみ身に着ける、女性には触れないというしきたり。祭りの当日、上り子は白装束に腰から腹にかけて荒縄を巻き、祈願の言葉をしたためた松明を手にして熊野速玉大社、阿須賀神社、妙心寺を巡拝し、神倉神社の山上に向かう。19時すぎ、宮司が御神火を鑽り祝詞を奏上後、御神火を大松明に遷し、介錯と呼ばる祭典の執行と警護にあたる役目の人々が、大松明を警護して中ノ地蔵堂に至り、上り子の松明に遷す。中ノ地蔵堂の上り子が山上の玉垣内に入り門を閉じる。20時ごろに介錯が山門を開くと、上り子たちが「下り竜」と呼ばれる有様で一斉に神倉神社の石段を駆け下りる。たいまつは家に持ち帰り神棚に供え、一年の平穏を祈る。
新宮節の一節に「お燈祭は男の祭り、山は火の滝下り竜」と歌われているように女人禁制の祭りで、精進潔斎した男性が、白装束に腰に荒縄をしめて、手にたいまつを持ち、石段を駆け下りる。その年に生まれた男子はおぶわれて参加し、氏子になったことを認めてもらうという。祭時、境内への入場は白装束をつけた男性のみに限られる。
「上り子(あがりこ)」と呼ばれる参加者は、身を清めるために一週間前から精進潔斎をし続ける。精進潔斎としては、白飯、豆腐、はんぺん、しらす、かまぼこなど、白いもののみを食べる、白いもののみ身に着ける、女性には触れないというしきたり。祭りの当日、上り子は白装束に腰から腹にかけて荒縄を巻き、祈願の言葉をしたためた松明を手にして熊野速玉大社、阿須賀神社、妙心寺を巡拝し、神倉神社の山上に向かう。19時すぎ、宮司が御神火を鑽り祝詞を奏上後、御神火を大松明に遷し、介錯と呼ばる祭典の執行と警護にあたる役目の人々が、大松明を警護して中ノ地蔵堂に至り、上り子の松明に遷す。中ノ地蔵堂の上り子が山上の玉垣内に入り門を閉じる。20時ごろに介錯が山門を開くと、上り子たちが「下り竜」と呼ばれる有様で一斉に神倉神社の石段を駆け下りる。たいまつは家に持ち帰り神棚に供え、一年の平穏を祈る。

みどころ
白装束に荒縄を締めた約2,000人の「上り子」と呼ばれる男子が御神火を移した松明を持ち、神倉山の山頂から538段の急峻な石段を駆け下りる様は、熱を帯びて輝く大蛇のようである。祭りに参加する「上り子」は、地元の人だけでなく、県外の方や観光客も参加できるのが特徴。女人禁制のため女性は上り子としては参加できず、駆け下りてくるところを麓の沿道で見るのみとなる。地元の女性は、家に籠って御神火を待ち受けるという重要な役割がある。
一般的な「お祭り」のように祭囃子や夜店などが出ている賑やかな雰囲気はなく、静けさに驚くことも。また特別に見物席なども設けられていない。山の上でいっせいに松明が点火され燃え上がっている様子やその火が階段を連なって下りてくる様子を見る場合は、神倉神社から遠く離れた場所からの方が見やすい。その際は、双眼鏡があった方が良い。参加者が続々と降りてくる様子を見たければ、神倉神社の入り口の橋に近い場所がベスト。
上り子が山道を駆け下りてくる姿をカメラで撮影するには、事前に熊野速玉大社で入山許可証をもらう必要がある。上り子の参加についてと同様、女性は入山禁止なので不可。場所取りも禁止。
一般的な「お祭り」のように祭囃子や夜店などが出ている賑やかな雰囲気はなく、静けさに驚くことも。また特別に見物席なども設けられていない。山の上でいっせいに松明が点火され燃え上がっている様子やその火が階段を連なって下りてくる様子を見る場合は、神倉神社から遠く離れた場所からの方が見やすい。その際は、双眼鏡があった方が良い。参加者が続々と降りてくる様子を見たければ、神倉神社の入り口の橋に近い場所がベスト。
上り子が山道を駆け下りてくる姿をカメラで撮影するには、事前に熊野速玉大社で入山許可証をもらう必要がある。上り子の参加についてと同様、女性は入山禁止なので不可。場所取りも禁止。
関連リンク | 熊野速玉大社(WEBサイト) |
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参考文献 |
熊野速玉大社(WEBサイト) 和歌山県公式観光サイト(公益社団法人 和歌山県観光連盟)(WEBサイト) 新宮市(WEBサイト) |
2025年02月現在
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