北八ケ岳きたやつがたけ

北八ケ岳 内の資源

八ヶ岳の硫黄岳の北にある夏沢峠から大河原峠までを北八ヶ岳とし、又は北八ヶ岳に蓼科山を加えて北八ヶ岳と呼ぶ場合もある。前者の範囲では南から根石岳、高峰の天狗岳をはじめ、中山・丸山・茶臼山(ちゃうすやま)・縞枯山(しまがれやま)・横岳*・大岳などであり、2,500m前後の山を連ねている。
 南の八ケ岳が荒々しい男性的な岩山であるのに対し、北八ケ岳は森林帯やなだらかな山が連なる一帯である。白駒池・雨池・双子池・亀甲池・七ツ池・みどり池などがある。
 標高は天狗岳2,646m・中山2,507m・丸山2,329m・茶臼山2,383m・縞枯山,2402m・横岳2,473m・大岳2,381m・蓼科山2,531m。
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みどころ

北八ケ岳の特徴は苔むした原生林のなかにひっそりと池が点在し、神秘的な雰囲気を漂わせているところにある。小さな湖沼が多くほとんどの池が無名湖であるが、その中では白駒池が一番大きく美しい。
 麦草峠を通る横断道路が北八ヶ岳のほぼ中央を横断し、峠から南北両方向の縦走が可能である。
 横岳には直下まで登るロープウエイが架けられていて、ロープウエイの山頂駅から「坪庭」と呼ばれる溶岩台地が広がっている。またここから比較的手軽に横岳までの登山ができる。
 南部の天狗岳は東峰と西峰の美しい双耳峰であり、北八ヶ岳の最高峰の岩肌のアルペン的な景観である。山頂からは南八ヶ岳が間近にあり、特に硫黄岳の荒々しい火口壁を望むことができる。
 中央部の縞枯山は中腹部に珍しい縞枯現象*の模様があり、南側に対峙する茶臼山からその縞枯れが見事に見ることができる。(林 清)
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補足情報

*横岳:南八ヶ岳の横岳と区別するために北横岳と呼ばれることが多い。
*縞枯現象:縞枯れは、亜高山帯針葉樹林のシラビソ・オオシラビソが帯状に枯れ、その縞枯れの帯が、山頂に向かって長い年月をかけ移動していく現象である。遠方からは山の斜面に何列もの白い縞に見える。
関連リンク 長野県茅野市観光サイト(一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構)(WEBサイト)
参考文献 長野県茅野市観光サイト(一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構)(WEBサイト)
「甲信越百名山」 山と渓谷社
「信州ふるさと120山」 信濃毎日新聞社

2022年09月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

北八ケ岳 内の資源

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