軽井沢教会群かるいざわきょうかいぐん

英国聖公会の宣教師として派遣されたアレキサンダー・クロフト・ショーが軽井沢に訪れ、夏を過ごしたのがリゾート軽井沢の始まり。その後外国人の避暑地として人気が高まり、多くの外国人が訪れるようになった。そのため様々な教会が作られ、2018(平成30)年度の軽井沢のパンフレットでは20ほどの教会が紹介されている。そのうち軽井沢の主な教会*は補足情報に記載。
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みどころ

1895(明治28)年から続く、軽井沢最古の教会、軽井沢ショー記念礼拝堂。その後、増改築を行い現在の姿になり、その名の通り軽井沢に初めて別荘を建てた宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーによって創設されたもの。これをはじめとして数多くの教会が造られ、時代時代の姿を残している。
 教会のデザインも様々で、丸太づくりの教会、石の教会など珍しい教会もある。
 ウェディングに人気の高い軽井沢の教会は、挙式がある時を除き教会に自由に出入りできるところが多く、季節のイベントや教会行事を行っている。(林 清)
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補足情報

軽井沢の主な教会
*聖パウロカトリック教会:軽井沢銀座の北側裏通りにある。1935(昭和10)年に建てられたアメリカの建築家アントニン・レイモンド設計の簡素な板葺きの建物。堀辰雄が『木の十字架』のなかで描いたカトリック教会で、軽井沢のシンボル的存在である。
*日本聖公会軽井沢ショー記念礼拝堂:軽井沢銀座を抜けた二手橋の手前、深い木立に包まれてひっそりと立つ。軽井沢開発の父アレキサンダー・クロフト・ショーが宣教師をしていた軽井沢で最古の教会である。1903(明治36)年築造のショー記念碑・胸像・古びた日時計などがある。ショーハウス・敷地内にあるショーの山荘は、軽井沢の別荘第1号といわれている。1888(明治21)年建築の木造2階建の建物であり、1986(昭和61)年に移築復元した。
*ユニオンチャーチ:軽井沢在住の外国人たちが宗派を越えて集う連合教会。もとは東洋での宣教師養成所の役割を果たした。
*日本キリスト教軽井沢南教会:数多い軽井沢の教会のうち唯一丸太づくりの教会で、素朴かつ温かみのある外観が印象的。
*軽井沢高原教会:千ヶ滝星野地区にあり、大正時代の文化人たちに開催された「芸術自由教育講習会」の会場となった歴史ある教会。
*石の教会:明治・大正時代キリスト教の指導者であった内村鑑三の功績を記念して建てられた教会。石造りのモダンな建物。
関連リンク 軽井沢町(WEBサイト)
参考文献 軽井沢町(WEBサイト)
「美し村 軽井沢」パンフレット 軽井沢観光協会
「アイじゃぱん 軽井沢」JTB

2022年09月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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