重要文化財・旧三笠ホテルじゅうようぶんかざい きゅうみかさほてる

洋式の2階建の建築物で、1905(明治38)年に日本郵船・明治製菓役員の実業家山本直良(やまもとなおよし)が建造、明治期の純西洋式木造ホテルとして、わが国で2番目に古いとされている。
 かつては政財界人が集い「軽井沢の鹿鳴館(ろくめいかん)」として賑わい、太平洋戦争中は外務省出張所となった。戦後はアメリカ軍に接収されたが、1952(昭和27)年からは「三笠ハウス」として1970(昭和45)年まで営業していた。
 1980(昭和55)年5月に国の重要文化財に指定され、1983(昭和58)年4月から内部の一般公開が行われている。
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みどころ

設計・施工が日本人の手による明治後期の純西洋式の木造ホテルでスティックスタイルの外観が美しい。現在は重要文化財として保存され、手のこんだ家具調度品なども見学できる。
 館内では幾何学模様のガラス窓や、有島生馬デザインによる三笠のマークをあしらった洋ダンス、猫足型のバスタブなど見どころが多く、華やかな時代を偲ぶことができる。
 ホテル周辺は自然豊かで、新緑、紅葉時期は特に美しい。こうした周囲の環境も魅力を高めている。(林 清)
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補足情報

*現在は大規模保存修理工事のため、2025(令和7)年3月まで休館中。
関連リンク 軽井沢町(WEBサイト)
参考文献 軽井沢町(WEBサイト)
「軽井沢」アイジャパン るるぶ社
Slow-Style.com軽井沢ナビ(株式会社ビーブレックス)(WEBサイト)
「長野県の歴史散歩」山川出版社
「重要文化財 三笠ホテル」パンフレット

2022年09月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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