湯畑ゆばたけ

旅館街の中央にある。草津温泉を代表する源泉で、石棚に囲まれた源泉から毎分約4,000リットルの熱湯がもうもうと湯けむりを上げて湧き出る様は、草津の象徴的な風物である。湯は7本の温泉木樋に流され、泉温を下げ、沈殿した湯の花*は採取されて土産品などに利用される。
 湯畑には「草津に歩みし百人」*が石柵に刻名されている。湯畑の周囲には、高温の温泉の温度を下げる湯もみと踊りを観覧できる「熱乃湯」、無料で入浴のできる共同浴場「白旗の湯」、足湯「湯けむり亭」や「滝の湯」などがある。
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みどころ

温泉情緒を感じさせる草津温泉のシンボルとなっており、草津の人々の自慢である。
 多くの人が集まるにぎわいのある草津温泉の中心スポットであり、足湯や湯滝、光泉寺への石段、土産品店や飲食店などの魅力あるスポットが湯畑周辺に数多くある。これらは絶好の写真撮影スポットにもなっている。(林 清)
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補足情報

*湯の花:草津温泉に生ずる沈殿物を乾燥させ、その粉末は家庭の風呂に入れて温泉の香と成分を楽しむ入浴剤となる。草津温泉の土産品の名物のひとつ。草津節のなかでも「お湯の中にもこりゃ、花が咲くよ」と歌われている。
*草津に歩みし百人:町制施行100周年を記念して草津を実際に訪れたゆかりのある偉人・著名人から100人を選出し、石柵に名前を刻んだもの。日本武尊(やまとたけるのみこと)*、源頼朝、行基菩薩といった歴史上の人物から、石原裕次郎、渥美清ら名優まで、そうそうたる100人が名を連ねている。2014(平成26)年には映画『テルマエ・ロマエII』の撮影地となり、この映画の主人公を演じた俳優阿部寛が訪れたこともあり、映画の主人公名「ルシウス・モデストゥス」が石柵に刻まれ101人目となった。
*日本武尊(やまとたけるのみこと):景行(けいこう)天皇の皇子で『古事記』と『日本書紀』に記されている英雄。諸国を制定したと伝えられ、上毛地域にも各種の伝説がのこる。