草津町は、群馬県の北西部に位置し、北西は長野県高山村に接する。北と西には三国山脈の山々がそびえ、一方、東と南は高原となって開けている。また草津町は日本列島のほぼ中央に位置し、上信越高原国立公園に含まれる草津白根山周辺は太平洋と日本海の分水嶺となっている。
 草津は日本武尊、行基、源頼朝といった人々による開湯伝説をもち、古から繁栄を続けてきた。戦国時代には多くの武将が湯治に訪れたとされ、江戸期には当時盛んに刷られた温泉番付けで最高位の「東の大関」として全国で知られ多くの浴客で賑わった。
 湯畑を中心に放射状の道路に沿って旅館が並ぶ。また、周辺の高原部にも近代的な宿泊施設が立地している。恵まれた豊富な温泉により第3次産業を基幹産業としている。夏は避暑地、冬はスキー場として多くの観光客で賑わう。

観光資源一覧

草津温泉の写真

写真提供:一般社団法人 草津温泉観光協会

草津温泉 (群馬県 草津町 )

白根火山の東麓、標高1,200m付近の小盆地とその周辺に温泉街・ホテル街が形成されている。古くから湯治温泉として全国的に有名で、西の有馬温泉に対し、東国一の名湯といわれてきた。恋の病を除いてはどんな病気でも治るといわれている。現在では、志賀・草津高原ルート(国道292号線)の開通、スキー場やゴルフ場、コンサートホールなどの整...

湯畑の写真

写真提供:一般社団法人 草津温泉観光協会

湯畑 (群馬県 草津町 )

旅館街の中央にある。草津温泉を代表する源泉で、石棚に囲まれた源泉から毎分約4,000リットルの熱湯がもうもうと湯けむりを上げて湧き出る様は、草津の象徴的な風物である。湯は7本の温泉木樋に流され、泉温を下げ、沈殿した湯の花*は採取されて土産品などに利用される。  湯畑には「草津に歩みし百人」*が石柵に刻名されている。湯畑の...

白根山(草津白根山・本白根山)の写真

白根山(草津白根山・本白根山) (群馬県 草津町 )

上信越国境部にそびえ、本白根山(2,171m)と北側にある逢ノ峰(2,110m)、草津白根山(2,160m)からなる成層活火山である。文献に初めて現われる1783(天明3)年から現在まで、しばしば噴火活動を繰り返し、爆発のたびに草津の湯温が激変、また火山弾が火口付近に降り注いだこともあった。  草津白根山山頂部は一木一草もないむき出しの岩...

西の河原の写真

西の河原 (群馬県 草津町 )

草津温泉街の西はずれ、広い河原の多くの場所から温泉が湧き出ている所で、温泉水が川をなして流れ、滝や池(瑠璃の池、琥珀の池など)となり、天然の露天風呂を作り出している。古くは、鬼の泉水と呼ばれ、「湧き出る湯口はわれも恐ろしや、鬼の茶釜の湯土産噺」と怖がられた事もある。  流れや湯の池は泉質によって白濁、または緑色をお...

草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルの写真

写真提供:(C)林喜代種

草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル (群馬県 草津町 )

1980(昭和55)年、ヴァイオリニスト豊田耕児氏を音楽監督、音楽評論家遠山一行氏を実行委員長として始められた音楽祭。群馬交響楽団のレベルアップを目的に企画されたという。毎年テーマを決めて開催されている。音楽家を目指す人たちの学びの場、人材育成の場として夏期2週間、テーマに合わせて世界的な芸術家を招き講習会を行う。  また...