黒石市は、青森県のほぼ中央部で津軽平野の東南端に位置する。北西から南東を長軸としたひょうたん状の形状。総面積の8割近くが八甲田連峰に連なる山岳地帯で西に向かって傾斜地を形成しながら津軽平野へと続く。北は青森市、南は平川市、西は藤崎町、田舎館村に接する。県東部から津軽地域への玄関口でもある。
 弘南鉄道弘南線が通り、弘前駅でJR奥羽本線と連絡。国道102号、394号が通じ、東北自動車道黒石インターチェンジがある。
 津軽(弘前)藩の支藩黒石藩1万石の小城下町として廃藩置県まで続いた。城下町のたたずまいをいまも残し、雪国特有のコミセ(雁木)もみられる。
 黒石米とよばれる良質の米とリンゴの生産で知られる。
十和田八幡平国立公園の西口にあたる。浅瀬石川流域に温湯、板留、落合、温川、青荷などの温泉があり、黒石温泉郷とよばれている。「大川原の火流し」(舟の帆柱に火をつけて川に流す)は豊作、疫病退散を願う行事で、南北朝時代のころから行われていると伝える。このほか黒石ねぷた、黒石よされ踊の行事がある。

観光資源一覧

八甲田山の写真

八甲田山 (青森県 青森市 / 青森県 十和田市 / 青森県 黒石市 )

青森県の中央、青森市と十和田湖の中間に構える火山で、那須火山帯*に属し、奥羽山脈北端の堂々とした群峰である。1,585mの大岳を最高峰とし、高田大岳、赤倉岳、さらにその南側に連座する櫛ヶ峰、駒ヶ峰、乗鞍岳、横岳などの火山群の総称である。山体を覆うブナやアオモリトドマツの自然林、山稜部の高山植物や湿原など、すぐれた植物相を...

八甲田のブナ林の写真

八甲田のブナ林 (青森県 青森市 / 青森県 十和田市 / 青森県 平川市 / 青森県 黒石市 )

八甲田山は青森県の中央、青森市と十和田湖の中間に構える火山で、那須火山帯*に属し、奥羽山脈北端の重鎮である。1,585mの大岳を最高峰とし、高田大岳、赤倉岳、さらにその南側に連座する櫛ヶ峰、駒ヶ峰、乗鞍岳、横岳などの火山群の総称である。  山体を覆うブナやアオモリトドマツの自然林、山稜部の高山植物や湿原など、美しい植物相...

黒石よされの写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

黒石よされ (青森県 黒石市 )

黒石よされは歴史ある盆踊り*で、津軽民謡黒石よされにあわせて、編笠・ゆかた姿で町を踊りまわる年中行事である。踊りは廻りおどり・組おどり・流しおどりの3種類からなっている。  500~600年前に唄われた男女の恋の掛け合い唄が起源と言われている。「よされ」という言葉の語源は諸説あり、一説によれば、豊作で楽しいときは「仕事をよ...

青荷温泉の写真

写真提供:青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構

青荷温泉 (青森県 黒石市 )

黒石駅から国道102号で約14km東方の道の駅虹ノ湖、さらにその先を左折して4km、山間の青荷渓流沿いに湧く一軒宿の温泉で、ランプの宿として知られている。国道から左折した後は山道でカーブが続くので注意が必要。駐車場からは徒歩で下り道を進み玄関前広場につく。冬期は積雪で一般車は通行止めで、道の駅虹ノ湖から宿の送迎シャトルバスを...

温湯温泉の写真

温湯温泉 (青森県 黒石市 )

弘南鉄道黒石駅の東南約8km、黒石温泉郷*の玄関口にあたり、浅瀬石川沿いにある。昔は湯治主体の温泉で、浴場の廻りには客舎と呼ばれる宿があり自炊しながら2週間ぐらい滞在する湯治客で溢れ、集落内には商店、魚屋、下駄屋、こけし屋、あけびづる細工の籠屋、製材所、映画館まであった。今は湯治客も客舎も減り客舎の跡地に車で訪れる入浴...