深浦町
印刷する深浦町は、青森県西南部に位置し、東は鰺ヶ沢町、西は日本海に面し、南は秋田県に接する。日本海上の久六島を含む。町域の大部分は白神山地で津軽国定公園が広がる。耕地は少なく、海岸段丘上では肉牛飼育が行われる。
JR五能線が通じる。海岸線沿いには国道101号が走る。県道岩崎西目屋弘前線は「白神ライン」として、白神山地を中心とした観光ルートとなっている。
鎌倉・室町時代は十三の安東氏の支配下で、水軍安東氏の拠点として栄えた。江戸時代には奉行所が設置された深浦港は四浦(鰺ヶ沢、十三、青森、深浦)の一つとして重視され、江戸時代中期から明治時代中期まで上方と蝦夷地を結ぶ貿易船「北前船」の風待ち湊として賑わい、早くから上方文化が流入した。
沿岸漁業が盛ん。海岸は津軽国定公園域で、千畳敷、深浦海岸、艫作崎などの景勝地がある。円覚寺薬師堂の厨子は国指定重要文化財。寅平遺跡・八森山遺跡・一本松遺跡等の遺跡が多数散在する。町の東南部には世界自然遺産の「白神山地」がある。