大分市
印刷する大分市は、大分県のほぼ中央、扇状県域の要に位置する。北は別府湾、東は豊後水道に面している。古くは、7世紀に国府が置かれて以来450年にわたって政庁所在地として栄え、16世紀半ばの大友宗麟の時代には、九州9カ国中6カ国を領有し隆盛を極めた。江戸時代には幕府の小藩分立政策により細分されたが、明治4年に大分県の県庁が置かれて再び行政の中心となった。
大分市は、政治経済のみならず、交通、情報、文化などあらゆる面で都市機能が集積し、東九州軸の拠点としての役割を担っている。産業面では、北部沿岸に鉄と石油を基幹とする企業群が一大工業地帯を構成し、東端には銅精錬業、内陸部にはIC産業や乳製品製造業が立地する。第一次産業は、「関あじ、関さば」に代表される水産業、米や施設野菜を中心に果樹、花きといった都市近郊型農業、豊後牛を中心とする畜産業など多彩である。
観光資源一覧
高崎山のサル (大分県 大分市 )
大分・別府両駅のほぼ中間に位置する標高628mの高崎山に約1,200頭(2018(平成30)年12月現在)の猿が生息する。一帯は猿の生息地として国立公園に指定され、保護されている。公園の中央部に設けられた餌をまく寄せ場を中心に集まる。 もともとは、1952(昭和27)年に高崎山一帯の猿による農作物の被害を守るため餌付けしたもの。1955(昭...
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」 (大分県 大分市 )
大分市と別府市のほぼ中間、田ノ浦ビーチ近くにある。別府湾の景観と一体化したような近代的な建物が目印で、館内は2階建ての屋内と、開放的な屋外からなる。 周辺の海の中を再現した水槽や、動物とのコミカルな掛け合いが人気のショーなどが多数行われている。2015(平成27)年には、動物とアートと遊ぶ、新施設「あそびーち」がオープン...
鶴崎踊 (大分県 大分市 )
大友宗麟*の時代から踊り継がれ、450年以上の歴史と伝統を誇る「鶴崎踊」。国の無形民俗文化財に選択されている。鶴崎踊には、しっとりと優雅な「猿丸太夫」と軽快なテンポの「左衛門」の2つがある。 起源は、「大友記」「西国盛衰記」から推察されるが、1560(永禄3)年ころ、時の豊後の国主・大友義鎮(後の宗麟)は、一時遊興にふけっ...
関あじ・関さば料理 (大分県 大分市 )
瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかりあう豊後水道は、潮流が速い上に、餌となる生物が豊富に発生。とりわけ大分市佐賀関付近は海底地形が非常に起伏に富んでいるため、好漁場となっている。当地で一本釣りによりとれたマアジ・マサバを「関あじ」「関さば」と呼び、そのうまさ、歯ごたえのよさから、高級魚として重宝されている。関あじの旬は3...
大分県立美術館 (大分県 大分市 )
世界的な建築家・坂 茂氏が設計したガラス張りの開放的な透明感あふれる外観が印象的。フリースペースには触ることのできるアート作品も並び、気軽に立ち寄れる。収蔵作品はバラエティに富み、世界的に著名なアーティストから、豊後南画の礎を築いた田能村竹田をはじめとした大分ゆかりの芸術家の作品など、およそ5,000点。魅力あふれる企画...