若草山焼き行事
東大寺の東、春日大社の北東にある標高342mの若草山*1で毎年1月第4土曜日に行われる。若草山の麓までは近鉄奈良線奈良駅から東へ約1.8km。18時15分に花火が打ち上げられ、18時半頃から山麓中央の大かがり火から松明に火を移し、法螺貝、ラッパの合図により若草山各所で一斉に山焼きの点火が行われる。山焼きの面積は約33万m2で30分ほどで燃え終わる。
山焼きの起源は、諸説あるが、一説には、「牛鬼」という妖怪の出現を恐れて行ったという説(若草山の頂上付近にある鶯塚古墳がかつて「牛墓」と呼ばれていたことに関係するとも)、また、春に向け芽生えを良くするための野焼きが伝承されたという説、さらには、春日大社・興福寺と東大寺の領地争いに起因するという説などがある。
江戸時代には禁止された時期もあったが、江戸末期には、奈良奉行所の管理のもと正月に行われたとされている。開催時期については、明治期以降、2月中旬に行われたり、成人の日に行われていたりしたが、2009(平成21)年からは現在の日程になった。現在では、若草山焼きは観光行事のみならず火災予防の広報の役割も果たしている。
山焼きの起源は、諸説あるが、一説には、「牛鬼」という妖怪の出現を恐れて行ったという説(若草山の頂上付近にある鶯塚古墳がかつて「牛墓」と呼ばれていたことに関係するとも)、また、春に向け芽生えを良くするための野焼きが伝承されたという説、さらには、春日大社・興福寺と東大寺の領地争いに起因するという説などがある。
江戸時代には禁止された時期もあったが、江戸末期には、奈良奉行所の管理のもと正月に行われたとされている。開催時期については、明治期以降、2月中旬に行われたり、成人の日に行われていたりしたが、2009(平成21)年からは現在の日程になった。現在では、若草山焼きは観光行事のみならず火災予防の広報の役割も果たしている。
みどころ
若草山の斜面に広がる芝生の枯草に点火すると、まもなく全山が火に包まれて夜空に輝き、まさしく圧巻。
山焼きの観覧については、若草山の麓に椅子席が用意され、旅行商品として有料販売されている。このほか、少し離れるが、奈良公園内の春日野国際フォーラム甍の前の浮雲園地、春日野園地からも全山が夜空に燃え上がる様子を観覧できる。
山焼きの観覧については、若草山の麓に椅子席が用意され、旅行商品として有料販売されている。このほか、少し離れるが、奈良公園内の春日野国際フォーラム甍の前の浮雲園地、春日野園地からも全山が夜空に燃え上がる様子を観覧できる。
補足情報
*1 若草山:「つづらおり山」とも称される。また、「三笠山」と呼ばれることもある。
関連リンク | 若草山焼き行事実行委員会事務局(奈良県奈良公園室)(WEBサイト) |
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参考文献 |
若草山焼き行事実行委員会事務局(奈良県奈良公園室)(WEBサイト) 斉藤純「大和の伝説-若草山と理源大師の大蛇退治ー」天理大学公開講座第6号(2009・2010年度)18P 奈良市「奈良市歴史的風致維持向上計画」93P |
2024年12月現在
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