雌阿寒岳めあかんだけ

釧路市阿寒湖の南西部に位置し、標高1,499mの活火山。阿寒カルデラが陥没した反動でカルデラ壁上に噴出した火山である。頂上付近は多くの小火山や火口が集まり複雑な形状をしている。
 山麓付近はエゾマツなどの原生林、7合目以上には高山植物が見られる。
 登山道は3か所あるが、西側の雌阿寒温泉とオンネトー湖畔からが一般的である。
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みどころ

深田久弥は雄阿寒岳に比較して「登りやすいのは雌阿寒の方で、距離は長い代わりになだらかで、散策的登山ができる」と指摘している。
 現在も活動を続ける活火山であるがゆえに森林限界は低く、ハイマツ帯の上部に礫地が広がり、この山の名のついたメアカンキンバイなどの高山植物を見ることができる。登山途中の噴火口の噴煙や火口の沼地、また山頂周辺の阿寒富士や剣ヶ峰などの変化ある景観も魅力的である。
 登山口の一つ、オンネトーは五色沼ともよばれ、季節や天候、見る角度によって、澄んだ青、エメラルドグリーン、ダークブルーに色が変わる美しい湖で、時間に余裕あれば湖岸を散策してその美しさを満喫したい。
関連リンク SUPER FANTASTIC Kushiro Lake Akan(一般社団法人釧路観光コンベンション協会)(WEBサイト)
参考文献 SUPER FANTASTIC Kushiro Lake Akan(一般社団法人釧路観光コンベンション協会)(WEBサイト)
環境省(WEBサイト)
『日本百名山』深田久弥 新潮社
『北海道の山』伊藤 健次 山と渓谷社
『ヤマケイアルペンガイド 北海道の山』 伊藤 健次著 山と渓谷社

2023年12月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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