オンネトーおんねとー

阿寒湖温泉の南西部、国道240号線経由で約20km、エゾマツ・トドマツを主体とした亜寒帯性の針広混交林原生林に包まれた神秘的な湖。湖の周囲長は約2.5km、湖沼面積0.23km2、最大水深は約10m。阿寒湖からの道の途中には雌阿寒温泉があり、また赤褐色の水をたたえる錦沼もある。
 アイヌ語で「老いた沼・大きい沼」の意の火山堰止湖で、紺碧の水面に雌阿寒岳・阿寒富士の雄姿を映す北海道を代表する神秘の湖*である。湖中には魚は生息せず、エゾサンショウウオ・ザリガニが生息するだけ。湖畔はアオバトの生息地でもある。
 湖畔の周遊散策道では徒歩1時間30分でオンネトーを一周することができる(オンネトー東海岸コースを含む)。この他標高約760mからオンネトーや雌阿寒岳が望める展望台への展望台コース、雌阿寒温泉からオンネトー東海岸につながる雌阿寒コース(アカエゾマツ純林コース)、「オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地」である湯の滝までの湯の滝コースなどの散策路がある。また日本百名山の雌阿寒岳への登山口があり、夏の登山シーズンは多くの登山客が訪れている。
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みどころ

水の色が季節や場所、風向、天候によりコバルトブルーやエメラルドグリーンに見えるので「五色沼」とも呼ばれ、北海道内でも水の色が特に美しいと言われている。6月にはシャクナゲが咲き、9月末から10月上旬にはみごとな紅葉が見られる。また冬には雌阿寒温泉から約2kmの道をスノーシューで訪れることができ、静寂さの中に針葉樹林の緑と白銀の山々、まっ白な湖による銀世界の絶景となる。
 オンネトーの南東部に位置する温泉の滝では天然のマンガンが発見され、温泉水から微生物がマンガン鉱物を生成する世界的にも珍しい「オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地」として、国から天然記念物の指定を受けている。
 オンネトーを美しく撮影する場所としては、西岸のオンネトー木製デッキがお勧めであり、オンネトーと雌阿寒岳阿寒富士がバランスよく望める。また雌阿寒岳の下り登山道からは深い緑の中に美しい姿の湖面を俯瞰できる。
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補足情報

*北海道の神秘の湖:支笏湖の北西にあるオコタンペ湖、然別湖の東にある東雲湖(しののめこ)、この地のオンネトーなど。訪れる人が少なく、原生林につつまれて、湖の水の色も美しい。
関連リンク あしょろ観光協会(WEBサイト)
参考文献 あしょろ観光協会(WEBサイト)
環境省(WEBサイト)

2023年12月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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