琴平町は、県のほぼ中央に位置する。東及び南はまんのう町、南西は三豊市、北から北西にかけて善通寺市に接している。南北に長く、金倉川と土器川の扇状地にある。町域の西側は貴重な植物群のある象頭山(瀬戸内海国立公園・名勝天然記念物)の山裾に沿っている。象頭山の頂上からは讃岐平野と瀬戸内海が眺望できる。
 JR土讃線、高松琴平電鉄琴平線、国道32号、319号、377号が通じる。四国各地から金毘羅詣での街道が集中している。
 琴平山(象頭山)山腹に鎮座する金刀比羅宮の鳥居前町として発展。通称「金毘羅さん」として江戸時代には全国から参詣人を集め、一大歓楽地の観を呈した。神域である琴平山はクスなどの照葉樹林が残され、鳥獣の生息も多く、国の名勝・天然記念物に指定、瀬戸内海国立公園に含まれている。金刀比羅宮参道入口から本宮までは800段近い石段道で、両側には古い土産物店や食堂、旅館が並ぶ。
 国指定重要文化財の旧金毘羅大芝居(金丸座)は現存する日本最古の芝居小屋(1835年建築)といわれ、1985年より本格的な江戸歌舞伎の公演が復活、毎年全国からの見物客が多い。

観光資源一覧

金刀比羅宮の写真

写真提供:金刀比羅宮

金刀比羅宮 (香川県 琴平町 )

古くから「さぬきのこんぴらさん」として親しまれてきた金刀比羅宮は、仲多度郡琴平町の象頭山中腹に鎮座する、全国の金刀比羅神社の総本宮である。参道の長い石段は、本宮まで785段、奥社まで合計すると1,368段にも及ぶ。神域の入口である大門(おおもん)までは石段の両側に土産物店が軒を連ねる。広い境内には本宮のほか書院、旭社、四脚...

金刀比羅宮大祭の写真

写真提供:金刀比羅宮

金刀比羅宮大祭 (香川県 琴平町 )

例大祭は毎年秋に行われる、金刀比羅宮でもっとも重要な祭である。その期間は8月31日の口明神事から、10月15日の焼払神事まで46日間にわたるが、主要な祭典は10月9日〜11日の3日間に行われる。なかでも10月10日の21時から行われる御神幸(おみゆき)の神事は、山上の神様が神輿で麓の門前町に降臨するもので、琴平では古くから「おさがり」、...

旧金毘羅大芝居(金丸座)で上演される歌舞伎の写真

旧金毘羅大芝居(金丸座)で上演される歌舞伎 (香川県 琴平町 )

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、1835(天保6)年に建てられた現存する日本最古の芝居小屋である「旧金毘羅大芝居」(金丸座)で、年1回行われる歌舞伎公演。国の重要文化財に指定された舞台を活用した全国でも初めての試みで、1985(昭和60)年の初公演以来、毎年1回行われるようになり、現在では讃岐路に春を告げる風物詩となっている。開...

琴平門前町の写真

琴平門前町 (香川県 琴平町 )

「こんぴらさん」といえば、石段の両側にびっしりと土産店が建ち並ぶ表参道のようすが目に浮かぶ。現在の琴平門前町は、表参道とそれに続く新町商店街、参道口で表参道と交わる神明町通り、JR琴平駅から神明町までの通りがそのおおよその範囲である。神明町通りは1889(明治22)年に讃岐鉄道(現JR土讃線)の開通に合わせてできた新道で、旅...