水戸市は、茨城県の県庁所在地で、関東平野の北東端、茨城県の中央部に位置し、北は城里町、那珂市、ひたちなか市、東は大洗町、南は茨城町、西は笠間市に接する。
 東には大洗海岸、西には筑波や日光の山々、北には八溝や阿武隈の山々、そして南には関東平野の一部を成す広々とした常陸台地を望む。市域の大部分は、那珂川と支流藤井川、桜川および千波湖の沿岸低地と、これに挟まれた水戸台地や南部に広がる東茨城台地よりなり、北西部に鶏足(とりあし)山塊の丘陵地がみられる。
 鉄道(JR常磐線、JR水戸線、JR水郡線、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線)、国道(6号、50号、51号、118号)をはじめ交通の利便性は高い。
 歴史的に有力な武将が居を構え、特に江戸時代には、水戸に徳川家の藩が置かれ、政治、経済、文化の中心として栄えた。国の特別史跡・重要文化財に指定される「弘道館」、日本三名園の一つにも挙げられる「偕楽園」、また同公園で開催される「水戸の梅まつり」が、広く知られている。市街地中心部に広がる千波湖、那珂川、森林公園、植物公園などの自然に恵まれている。

観光資源一覧

弘道館の写真

弘道館 (茨城県 水戸市 )

1841(天保12)年、徳川斉昭*が当時、内憂外患だった時勢に対応するために水戸城三の丸に創設*した藩校。ここで尊王攘夷運動に活躍した人材が育成された。『弘道館記』に示されたごとく神儒合一・文武不岐・学問事業の一致を目的に水戸学*の振興・尊王攘夷論が展開された。儒学・武道のほかにも医・薬・天文・地理などの実学も重んじられ...

水戸芸術館の写真

水戸芸術館 (茨城県 水戸市 )

市制施行100周年を記念して1990(平成2)年に開館した劇場・コンサートホール・現代美術ギャラリーからなる複合文化施設。12角形のACM*劇場は観客と俳優との一体感を高めるため舞台を中心に囲むように客席を設置。コンサートホールATM*の天井には音響効果を高める音響反射盤を設けている。現代美術ギャラリーでも展示器具等が展示作品に干...

偕楽園の写真

写真提供:茨城県土木部都市整備課

偕楽園 (茨城県 水戸市 )

水戸駅の西方に広がる都市公園で、梅の公園としても知られ、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園の一つに数えられる。本園と拡張部と合わせ、面積58万m2におよぶ広大な公園*である。本園は1842(天保13)年、徳川斉昭*が造園し、藩主1人が楽しむものではなく、領民と偕(とも)に楽しむという意味から「偕楽園」と名付...

磯節全国大会の写真

写真提供:一般社団法人水戸観光コンベンション協会

磯節全国大会 (茨城県 水戸市 )

「磯で名所は大洗様よ・松が見えますほのぼのと」の名文句と尻あがりの口調で知られる磯節は、その起因は明らかでないが、大洗や那珂湊の漁師たちが舟端をたたきながら、荒海と岩礁と波涛が作りだす景色のおもしろさを唄ったとも伝えられる。明治になって芸者置屋の主人矢吹万作や俳諧宗匠の渡辺竹楽坊が大洗の祝町の芸妓に三味線にのせ唄わせ...

那珂川の写真

那珂川 (茨城県 水戸市 / 茨城県 ひたちなか市 / 茨城県 大洗町 / 茨城県 他 )

那須火山の那須岳(標高1,917m)に源を発し、栃木・茨城両県を流れ、ひたちなか市と大洗町の間で太平洋に注ぐ。余笹川、箒川、桜川や河口近くで最後に合流する涸沼川なども含め、196の支流を有する。全長は150km、流域面積は3,270km2。  支流を含め那珂川は、古代から鉄道開通する近代まで舟運が盛んだった。そのため、古くから...