登米市は、県北東部に位置し、東は気仙沼市、南三陸町、南は石巻市、涌谷町、西は栗原市、大崎市、北は岩手県一関市に接する。
 北西部に JR東北本線、南東部に JR気仙沼線が通り、国道 45号、342号、346号、398号、456号が通じる。また、三陸縦貫自動車道が通り、登米、登米東和、三滝堂の各インターチェンジがある。「みやぎ県北高速幹線道路」、「登米圏域・古川間連絡幹線道路」も開通が予定されている。
 仙北平野北東部から北上高地西斜面にかけて広がり、東北部が山間地帯で西部が丘陵地帯、その間は広大で平坦肥沃な登米耕土を形成。河川は、市域を3等分するように北上川、迫川が南北に貫流し、夏川、旧北上川等の支流が流れる。また、北西部には白鳥、ガンなどが飛来するラムサール条約湿地の「伊豆沼・内沼」や長沼、さらに南部には平筒沼があり、水の里としての様相を呈している。また、南部に三陸復興国定公園の一部を有する。
 2005年(平成17)9町が合併して成立。中心地区の迫は県北の行政,商業の中心地。県内有数の穀倉地帯で新旧北上川,迫川流域では米作が行なわれる。
 県内有数の穀倉地帯で、宮城米「ササニシキ、ひとめぼれ」の主産地として有名。畜産も盛んで、本州最大の肉用牛生産地となっている。また、古くから味噌、醤油の醸造が行なわれ、北上高地の丘陵地帯にある津山の木工品、南方のニラなどの特産品がある。また、工業団地の整備に取り組み、積極的な企業誘致を推進している。
 旧登米高等尋常小学校校舎、旧登米警察署庁舎、柳津虚空蔵尊、横山不動尊などの歴史的・文化的遺産、萬画家・石ノ森章太郎氏の生家やふるさと記念館、登米市出身の芸術家の作品を展示したサトル・サトウ・アート・ミュージアム、高倉勝子美術館等がある。この他、国の天然記念物の源氏ボタルが群生する東和地区の鱒淵川や、ラムサール条約の登録湿地として国内で2番目に登録された渡り鳥の飛来地である伊豆沼(国の天然記念物)・内沼や長沼フートピア公園などがある。伝統行事に、東和町米川地区の火伏せ行事「米川の水かぶり」(国の重要無形民俗文化財、「来訪神:仮面・仮装の神々」 としてユネスコ無形文化遺産に登録)、「登米薪能」等がある。また、長沼には、全国選手権や国際大会も開催可能な(公)日本ボート協会公認 A級国際ボートコースが整備されている。B級ご当地グルメの油麩丼も有名。

観光資源一覧

伊豆沼・内沼・蕪栗沼・化女沼の渡り鳥の写真

伊豆沼・内沼・蕪栗沼・化女沼の渡り鳥 (宮城県 栗原市 / 宮城県 登米市 / 宮城県 大崎市 )

伊豆沼・内沼は、栗原市と登米市にまたがる県内最大の淡水湖沼で、毎年冬には2,000羽から3,000羽のオオハクチョウが飛来する日本一の越冬地である。マガンも伊豆沼・内沼を代表する冬の鳥で、毎年数万羽のマガンが越冬のため飛来する。  伊豆沼・内沼は1985(昭和60)年9月に日本で2番目のラムサール条約湿地に登録された。その後、2005年...

登米町の歴史的建造物群の写真

登米町の歴史的建造物群 (宮城県 登米市 )

登米市(とめし)登米町(とよままち)*は県北部に位置し、北上川がまちの東端を流れる。北上川の舟運で発達しただけに、鉄道からの便は悪く、仙台駅から高速バスを利用して約90分、三陸自動車道登米ICから約4分である。  藩政時代、伊達一門の登米伊達2万1千石の城下町として栄え、明治維新後は北上川の舟運による米などの集散地として繁...

大徳寺(横山不動尊)の写真

大徳寺(横山不動尊) (宮城県 登米市 )

JR気仙沼線陸前横山駅の西方約500mにある。寺伝では、保元年間(1156~1159)年、南三陸町の水戸辺浜に百済から流れついた仏像を安置したのが始まりといわれ、3mほどもあるカツラ材の寄木造りの不動明王の胎内に純金で5cmほどの本尊、不動明王を安置する。尊像の制作時期が平安までに遡ることができ、1997(平成9)年、国の重要文化財になっ...

登米能の写真

登米能 (宮城県 登米市 )

歴史的建造物が多い中心街から、北西の方向約350mに、1996(平成8)年に登米能の他に「岡谷地南部神楽」や「とよま獅子」などの伝統芸能を伝承する拠点として、登米町伝統芸能伝承館「森舞台」がオープンした。森舞台は能舞台のほかに稽古場、能装束や能面等をはじめ登米能に関する資料を有する展示室を備えている。竹林とカエデに囲まれた森...