長瀞町は、埼玉県の西北部、秩父盆地の東北の入口に位置する。町の中央を荒川が縦貫する。四方を宝登山、不動山、陣見山、小林山といった山々に囲まれ、総面積のうち約 60% が山林で占められている。町全域が「埼玉県立長瀞玉淀自然公園」に指定されている。
 中央部にある野上は江戸時代に2と7の日を市日とする市場町として発達した。農業では、シイタケなどを特産品とする。またブドウなどの観光農園がある。
 国指定名勝及び天然記念物「長瀞」の独特の地形は、「日本地質学発祥の地」として、また秩父地域の近隣市町も含んだ「秩父ジオパーク」としても、国内外から高い評価を得ている。
 また、「旧新井家住宅(国指定重要文化財)」、「野上下郷石塔婆(国指定史跡)」など多くの文化財も存在する。また、宝登山には、秩父神社や三峯神社とともに、秩父三社と呼ばれている「宝登山神社」がある。

観光資源一覧

長瀞岩畳の写真

写真提供:(一社)長瀞町観光協会

長瀞岩畳 (埼玉県 長瀞町 )

国指定名勝及び天然記念物の「長瀞」は荒川中流にある峡谷で、皆野町親鼻橋から長瀞町高砂橋に至る延長6kmと、その沿岸地をいう。  さまざまな形の巨岩を縫って荒川が淵瀬をつくって流れ、対岸には高さ数十mの秩父赤壁と呼ばれる岩壁がそそり立つ。秩父赤壁の名は、三国志で有名な中国長江の赤壁にちなんで名づけられた。  長瀞における...

埼玉県立自然の博物館の写真

写真提供:埼玉県立自然の博物館

埼玉県立自然の博物館 (埼玉県 長瀞町 )

埼玉県立自然の博物館は、埼玉県の自然に関する資料を収集・保管・調査研究し、後世に伝えるため、また、展示や教育普及活動を通して、自然に関心を持つ人材を育成するため、1981(昭和56)年に設立された。  館内に入るとまず「オリエンテーションホール」。埼玉が海であった時代に生息していた巨大ザメ「カルカロドンメガロドン」、全長1...

宝登山神社の写真

写真提供:宝登山神社

宝登山神社 (埼玉県 長瀞町 )

今から1900年ほど前、日本武尊(やまとたけるのみこと)*が東征の帰途、山容の美しさに惹かれ山頂を目指すと山火事に遭遇し、神犬(山の神の使い)の助けを得て、無事に宝登山山頂に神霊を祀った事が、宝登山神社創建の始めと伝えられる。ご神徳は火防盗賊除、諸難除として高く、多くの参拝者で賑わう。  現在の社殿は1874(明治7)年に建...