佐賀市は、佐賀県の中心部に位置し、南部は有明海に面し、北部・南東部で福岡県と接する。県庁所在地で県の行政・経済・文化の中心である。江戸時代には、鍋島三十六万石の城下町として栄え、さらに明治維新では近代日本の建設に中心的な働きをし、多くの人材を輩出した。
 長らく農産物の集散地として栄えてきたが、現在は商工業や観光業も盛んである。脊振山系の山ろく部の山林や清流、有明海などの自然資源に加えて、肥前国庁、佐賀城公園、佐賀城本丸歴史館などの人文資源を有している。
 2015(平成27)年5月には「東よか干潟」がラムサール条約湿地に登録され、2015(平成27)年7月には「三重津海軍所跡」が「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」のひとつとして、世界文化遺産に登録された。

観光資源一覧

有明海の魚料理の写真

写真提供:乾祐綺

有明海の魚料理 (佐賀県 佐賀市 / 佐賀県 白石町 / 佐賀県 鹿島市 / 佐賀県 太良町 )

有明海の干満の差は最大約6m。沖合5~7kmに渡って広大な干潟が出現する。熊本県、佐賀県、福岡県、長崎県にまたがる有明海には無数の河川が流れ込み、栄養豊富な海とされ、豊かな海の幸が育まれる。  珍しい魚介類が多いのも特徴で、ハゼ科のムツゴロウは、日本では有明海と八代海の一部にしか生息していない。食べ方としては蒲焼が一般的...

旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)の写真

旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋) (佐賀県 佐賀市 )

有明海に注ぐ筑後川河口より約8.5km上流に位置する昇開式の可動橋。国鉄佐賀線の鉄道橋梁として建設され、1935(昭和10)年竣工、同年5月25日に開業。舟運に配慮し、中央部の橋が稼動して船が通れる構造になっている。竣工当時は「東洋一の可動式鉄橋」と呼ばれた。橋の全長は507.2m、可動部分の長さは24.2 m、昇降差は23 m。  国鉄の民営...

大和町巨石群の写真

大和町巨石群 (佐賀県 佐賀市 )

古くは、肥前風土記にも記された大和町下田山中の巨石群。10mをはるかに上回る巨石群は、肥前国一の宮として栄えた与止日女神社のご神体と考えられている。巨石のある山の麓は巨石パークとして市が管理している。釣り体験コーナー、多目的広場などもある。

佐賀インターナショナルバルーンフェスタの写真

佐賀インターナショナルバルーンフェスタ (佐賀県 佐賀市 )

毎年、10月下旬から11月上旬の5日間、世界各国から100機を超えるバルーンが参加する、アジア最大級の国際熱気球大会。佐賀市嘉瀬川河川敷が会場。動物などのキャラクターが巨大バルーンになって勢揃いする「バルーンファンタジア」や、夜の闇の中、バーナーで照らし出される「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」など、見どころも多数。  1...

嘉瀬川の石井樋の写真

嘉瀬川の石井樋 (佐賀県 佐賀市 )

嘉瀬川は佐賀市三瀬の脊振山系に源を発し、神水川、名尾川などの支川を合わせながら山間部を流れ、途中多布施川を分派し、さらに下流で祇園川を合わせて佐賀平野を貫流し、有明海に注ぐ。一級河川。流域は佐賀市をはじめ3市。  佐賀平野は、干拓によって干潟から農地に変えるなどしてできた土地。佐賀平野での農業用水として活用されてきた...