旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)きゅうちくごがわきょうりょう(ちくごがわしょうかいきょう)

有明海に注ぐ筑後川河口より約8.5km上流に位置する昇開式の可動橋。国鉄佐賀線の鉄道橋梁として建設され、1935(昭和10)年竣工、同年5月25日に開業。舟運に配慮し、中央部の橋が稼動して船が通れる構造になっている。竣工当時は「東洋一の可動式鉄橋」と呼ばれた。橋の全長は507.2m、可動部分の長さは24.2 m、昇降差は23 m。
 国鉄の民営化を前に1987(昭和62)年3月27日限りで佐賀線は廃線となり、同橋梁も閉鎖。筑後川を管理する当時の建設省からも撤去勧告がなされ、解体も検討された。しかし地元では橋存続の要望が強く、1996(平成8)年に遊歩道として復活。現在では大川市と佐賀市諸富町をつなぐ遊歩道として人気を集めている。
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みどころ

遠くからでもわかる赤く、愛らしいデザインで人気を博している。現在は佐賀市と大川市を結ぶ遊歩道として、多くの観光客を集めている。橋の通行は無料、往復1kmほどで、ちょっとしたウォーキングに最適の場所。
 橋は観光用に現在も稼働を行っており、年末年始と毎週月曜日を除く9〜17時の間に、各35分から上昇を開始するので、その時間に訪れるといい。
 また、橋の両側は公園になっていて、佐賀市側には「橋の駅ドロンパ」という産直施設があり、近隣の農産物や有明海の幸なども販売されているので、併せて利用するのもおすすめだ。