南九州市
印刷する南九州市は、薩摩半島の南部に位置し、南は広大な東シナ海を臨み、東は指宿市、西は枕崎市・南さつま市に接しており、南薩地域の地理的中心に位置している。
南部は美しい景観の海岸線が続き、中部には畑地が広がり、北から南東にかけて連なる山々は緑に溢れ、薩摩半島最大の河川である万之瀬川の水源となっている。
JR指宿枕崎線と国道225号線、226号線が通る。
第二次世界大戦中には知覧に特攻隊の出撃基地が置かれた。
市の基幹産業は農業で、茶、さつまいも、大根などの作物が生産され、中でも茶は栽培面積・生産量ともに日本一の産地である。その他にも肉用牛、乳用牛、養豚、養鶏などの畜産業も盛んで、我が国の食料供給基地である鹿児島県の一翼を担っている。
焼酎、仏壇産業などの伝統地場産業もあり、特に川辺仏壇は国の伝統的工芸品の指定を受けるなど、全国でも有数の高い技術と伝統を誇っている。
知覧の麓川沿いには麓集落の町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。さらに七つの庭園が知覧麓庭園として国の名勝に指定されている。中世の山城、知覧城跡は国指定史跡。十五夜に行なわれる知覧のソラヨイは、南薩摩の十五夜行事として国の重要無形民俗文化財に指定されている。
観光資源一覧
知覧の茶畑 (鹿児島県 南九州市 )
薩摩の小京都といわれる知覧町は、薩摩半島中南部に南北に長い町域をもち、南は海に面している。 ここは日本有数の茶の産地として有名で、黒色火山灰土壌の台地で茶の栽培が始まったのは明治初期。低木の茶なら台風の影響が少ないと考え、紅茶品種の栽培から始まり、その後、緑茶品種に変えて生産量が増加した。茶葉を刈る大型機械の導入...
知覧特攻平和会館 (鹿児島県 南九州市 )
第二次大戦末期、知覧飛行場は特攻基地となり、爆弾を装着した飛行機もろとも敵艦に体当たりする特攻機が、数多くここから飛び立って二度と戻らなかった。その飛行場の跡地に立つのが「知覧特攻平和会館」。戦死した若い特攻隊員たちの遺品、遺影や遺書など関係資料を展示し、海中から引き揚げられたゼロ戦も置かれている。語り部による特攻...
知覧武家屋敷庭園 (鹿児島県 南九州市 )
江戸時代、武士の数が多かった薩摩藩は、領地を外城(とじょう)とよばれる地区に分け、地頭や領主の屋敷を中心に「麓」とよばれる武家集落をつくって統治していた。これは鹿児島城下に武士団を結集させず、分散して軍事拠点を複数つくるためでもある。外城は鹿児島県内に102カ所もあったが、なかでも知覧には武家集落、「麓」の典型的な姿が...