三豊市
印刷する三豊市は、香川県西部に位置する。南西は観音寺市、東は大麻山や琴平山等を境に善通寺市、多度津町、琴平町、まんのう町、南は讃岐山脈で徳島県に接する。北西部は瀬戸内海に突き出た荘内半島がある。詫間湾北方の粟島・志々島等の島嶼部も市域。中央部に三豊平野が広がり、東部から西部に向かって財田川、東部から北部に向かって高瀬川などの河川が流れる。三豊平野にはため池が多数点在している。
西寄りをJR予讃線、南東部をJR土讃線が通り、国道は11、32、377号が通じる。高松自動車道の三豊鳥坂(とっさか)、さぬき豊中の両インターチェンジがある。
仁尾湊は江戸時代には西讃の物資集積港として栄え、「千石船みたけりゃ仁尾に行け」といわれたという。近世後期は塩田の開拓に伴い、塩の輸送も盛んとなった。古くから水不足に悩まされ、江戸時代前期には西島八兵衛により多数の溜池が築造され、現在に至る。市域には生里、箱、紫雲出山など、浦島太郎伝説に由来するという地名が多くある。
詫間湾、三野津湾には良港が多く、漁業のほか輸入木材が水揚げされ、また湾岸に造船、化学工場が立地する他、鋳物工業、冷凍食品工業や製紙工業も発達。平野部はブロッコリーなどの野菜や果樹、キク、マーガレットなどの花卉栽培などが増加。特に種タマネギ栽培は有名。南部、東部の丘陵地ではブドウ、ミカンなどの果樹、高瀬地区では茶などが栽培され、「フルーツ王国みとよ」のキャッチ・フレーズで農産品販売促進に力を入れている。
二ノ宮窯跡(国指定史跡)、本山寺の本堂(国宝)、仁王門(国指定重要文化財)等があり、高瀬大坊とよばれる本門寺の秋の大坊市は名物行事である。生里の弓射行事は国指定重要無形民俗文化財。県下最大級の縄文貝塚である南草木遺跡等の遺跡も多い。近年では、日本のウユニ塩湖と呼ばれる「父母ケ浜」や桜の名所「紫雲出山」で知られている。
観光資源一覧
紫雲出山のサクラ (香川県 三豊市 )
紫雲出山は香川県三豊市、瀬戸内海に突き出た荘内半島のほぼ中央部にある標高352mの山。荘内半島には浦島伝説の地がいたるところにあり、紫雲出山は浦島太郎が玉手箱を開け、出た白煙が紫色の雲になって山にたなびいたことから名づけられたといわれる。 山頂近くまで車で行くことができ、山頂の展望台からは瀬戸内海の多島美が見渡せる。...
弥谷寺 (香川県 三豊市 )
古来より霊山として信仰された弥谷山(382m)の中腹、標高200mにある四国霊場八十八ケ所第71番札所。仁王門から最上部の本堂までは、540段*の石段を上る。 今からおよそ1300年前、聖武天皇の勅願により、行基が堂宇を建立し、光明皇后の経典を奉納したのが始まりとされ、山頂から八州が見渡せることから八国寺と命名された。弘法大師が幼...
本山寺 (香川県 三豊市 )
財田川の北岸に立つ四国八十八ケ所霊場第70番礼所。807(大同2)年、平城天皇の勅願により空海が建立したと伝えられる。当時は「長福寺」という名で、江戸時代19世紀頃に本山寺と称されるようになった。境内はおよそ2万m2と広大で、古くから七堂伽藍や塔頭を連ねた大寺として栄華を極めていたことが偲ばれる。 本堂は、正面5間...