白馬村は、長野県北西部、北アルプス後立山連峰の主峰白馬岳東麓に広がる。地域の中央部を南北にフォッサマグナが走り、この大断層地帯に白馬連峰から流れ出す河川によって扇状地が形成されている。姫川上流に位置し、谷底の平地は水田化されている。
 JR大糸線、国道148号(糸魚川街道)が南北にほぼ並行して走り、国道406号を分岐する。南は佐野坂峠で大町市と、西は後立山連峰を構成する白馬連峰により富山県と、北は小谷村と、東は長野市・小川村と、それぞれ隣接している。
 西側白馬連峰一帯は酸性火成岩類で形成されており、急峻な山岳美をみせ登山、ハイキング、スキー場など観光資源となっている。
 県下有数の豪雪地で、1960(昭和35)年頃からスキーブームにのって観光開発が進んだ。八方尾根などは豪壮なアルペンスキーを楽しめ、県下のスキーの中心地の一つ。1998(平成10)年の長野冬季オリンピックでは、スキーの競技会場となっている。
 農家は民宿を兼ね、近代的建物に改造し、ホテル、ロッジなども進出し、シーズン中の入り込みによる人口増加も県下有数。中心集落細野は県下の民宿の発祥地であり、また白馬岳登山基地であった。山麓の高原は別荘地にも開発されている。
 北東の山腹に位置する青鬼の山村集落は、2000(平成12)年、重要伝統的建造物群保存地区に選定された。

観光資源一覧

白馬三山の写真

白馬三山 (長野県 白馬村 / 富山県 朝日町 / 富山県 黒部市 / 新潟県 糸魚川市 )

北アルプス北東部、主峰白馬岳(しろうまだけ)(2,932m)とその南に杓子岳(しゃくしだけ)(2,812m)、白馬鑓ケ岳(はくばやりがたけ)(2,903m)の3つのピークが並び、白馬三山と呼ばれている。白馬岳(しろうま岳)の名前の由来は、春になると雪解けで岩が露出し、黒い「代掻き馬」の雪形が現れることから「代掻き馬」→「代馬」→「しろう...

白馬連山高山植物帯の写真

白馬連山高山植物帯 (長野県 白馬村 / 富山県 朝日町 / 富山県 黒部市 / 新潟県 糸魚川市 )

北アルプス北東部、主峰白馬岳(しろうまだけ)(2932m)とその南に杓子岳(しゃくしだけ)(2812m)、白馬鑓ケ岳(はくばやりがたけ)(2903m)の3つのピークが並び、白馬三山と呼ばれている。白馬の名は山頂北部の三国境の南東面に黒く馬の雪形が現れ、これをめやすに苗代を作るところから、苗代馬(なわしろうま)、代馬(しろうま)といわ...

唐松岳の写真

唐松岳 (長野県 白馬村 / 富山県 黒部市 )

唐松岳は標高2,696mで、北アルプスの連峰の中ではあまり目立つ山ではなが、山頂はやさしいピラミッド型のピークであり、後立山のなかでは女性的な山容をしている。   唐松岳の北には不帰(かえらず)のキレット*をはさんで白馬三山と対峙している。また南には五竜岳、鹿島槍ヶ岳と稜線が続いている。  唐松岳の中腹にはパウダースノー...