大野市
印刷する大野市は、福井県東部の内陸に位置し、北は石川県白山市と勝山市、東と南は岐阜県高山市・郡上市・関市・本巣市・揖斐川町、西は福井市と池田町と接する。
四囲は霊峰白山の支脈に囲まれ、大野富士とも呼ばれる荒島岳をはじめ、赤兎山、願教寺山、能郷白山、経ヶ岳などがそびえる。岐阜県境に源を発する九頭竜川、その支流の真名川・清滝川・赤根川が、大野盆地を南から北へ貫流する。北西部の大野盆地を除く市域の80%以上は山林である。
市街地である碁盤目状(短冊形)城下町は、織田信長家臣の金森長近により400年以上前に築かれた。城下町の風情を色濃く残し、「北陸の小京都」とも呼ばれている。
JR越美北線が通じ、国道157号、158号、476号が走るほか、永平寺大野道路の大野インターチェンジがある。
産業は、伝統的に農業や繊維産業が盛んであったが、従事者は減少傾向にある。現在は、電子・デバイスを中心とした製造業が主な産業となっている。
観光では、日本百名山の「荒島岳」をはじめ、四方を美しい山々に囲まれている。九頭竜峡、真名峡、専福寺の大ケヤキ、鳩ヶ湯温泉などがある。上打波に伝わった「かんこ踊(神子おどり)」や巣原の「平家踊」は、県の無形民俗文化財に指定されている。
観光資源一覧
越前おろしそば (福井県 福井市 / 福井県 大野市 / 福井県 勝山市 / 福井県 鯖江市 / 福井県 他 )
福井県嶺北地方で主に食されるソバ。福井県のソバの歴史は、戦国武将朝倉孝景が兵糧として栽培させたのが始まりと言われる。当時は醤油やだし汁がなかったので、蕎麦掻のようにして食べた。その後、1601(慶長6)年に福井藩家老本多富正が麺状のソバを伝え、大根おろしを添える食べ方が始まった。現在のソバに大根おろし、鰹の削り節、きざみ...
越前大野城 (福井県 大野市 )
市街の西部、標高249mの亀山山頂に建つ2層3階の天守は、大野のシンボルとなっている。 1575(天正3)年、織田信長より大野郡の3分の2を与えられた金森長近*によって、1576(天正4)年から約4年の歳月をかけて築城された平山城で、以後明治まで19代の領主の居城となった。本丸には2層3階の大天守、2層2階の小天守、山の麓には二の丸、三の...
越前大野湧水のまち (福井県 大野市 )
大野市には湧水地が数多く点在し、古くから水に恵まれているまちであった。今でも市内の多くの家庭では、ホームポンプを設置し地下水*を汲み上げて、そのまま利用している。地下水は、飲み水をはじめ料理や風呂の水などの生活用水として、利用している。軟水で口当たりのよい地下水で、水温は1年を通じて約15度と一定で、夏は冷たく、冬は温...
荒島岳 (福井県 大野市 )
隣の石川県出身の深田久弥*が『日本百名山』に選んだ福井県唯一の山であり、四季を通じて全国からの登山者が訪れる。 1,523m。山の歴史は古く、泰澄大師の開山と伝えられ、風土記には「蕨生(わらびょう)山」、延喜式には「阿羅志摩我多気」と書かれていて、古くから信仰の山として崇められ、山頂には祠が祀られている。 白山火山帯...