那須塩原市
印刷する那須塩原市は、栃木県の北部に位置し、大田原市、矢板市、日光市、那須町、塩谷町、福島県南会津町、下郷町、西郷村に接する。那須野原の北西部を占め、西側は高原山などの山岳地帯となっている。北部を那珂川、南部を箒川が流れる。
JR東北新幹線、東北本線(宇都宮線)が通じる。国道4号、400号が走り、東北自動車道西那須野塩原、黒磯板室の各インターチェンジが設置されている。
1885(明治18)年に那須疏水が開削されて以来、那須扇状地の開拓が進み、米作をはじめ、酪農、養豚、畑作が盛んになったる。上郷屋、関谷、井口、赤田などの工業団地があり、タイヤ製造、機械、電気などの工場が進出している。
市の半分は山岳部が占めており、那須火山帯に属し塩原温泉郷や板室温泉、三斗小屋温泉などの温泉が豊富である。この他、観光資源には、もみじ谷大吊橋のある箒川の渓谷、沼原湿原、千本松牧場、那須野が原公園、竹井美術館、塩原もの語り館、箱の森プレイパーク、旧青木家那須別邸(国指定重要文化財)、那須野が原博物館などがある。百村本田に伝わる百堂念仏舞は国の選択無形民俗文化財に指定されている。
観光資源一覧
板室温泉 (栃木県 那須塩原市 )
黒磯駅から北西に約20km、那須岳の山裾の、那珂川の支流湯川に沿う山間の温泉街である。約900年前に発見され、「下野の薬湯」として知られてきた。現在もむかしの静寂さと素朴さをとどめたたたずまいである。 付近は春の新緑、秋の紅葉で知られている。
三斗小屋温泉 (栃木県 那須塩原市 )
朝日岳の西に派生した稜線を下ったところ、標高約1,460mの高所にある歴史の古い温泉。山奥のため自家発電で夜9時ごろまで電気がつくが、それ以後はランプをともす素朴さである。旅館の東側高みに温泉神社がある。 登山者の利用が多く、朝日岳や大峠・三本槍岳方面への基地となっている。 温泉へは、車でいくことはできず、峠の茶屋県営...
乃木神社 (栃木県 那須塩原市 )
西那須野駅の東約2km、乃木希典(まれすけ)*が休職中の多くを、農耕に従事して過ごした別邸の地にある。長い参道800mはサクラ並木になっており、サクラの時期にはたいへんな混雑になる。神社は乃木夫妻が殉死したあと、1916(大正5)年に創建された。杉木立のおおう境内には本殿や拝殿のほか、農事日記や農具を収めた宝物館がある。神社の...
塩原温泉郷 (栃木県 那須塩原市 )
塩原温泉郷のエリアは、面積の80%以上が森林地帯。太平洋側と日本海側、また関東地方と東北地方の気候の交差点で、昆虫や両生類、木々や草花などの種類が豊富。北には標高1849mの日留賀岳(ひるがたけ)、南には標高1789mの釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)などがあり、山からは無数の沢が流れ、東西に流れる箒川(ほうきがわ)に注ぐ。長い年月を...
那須野が原博物館 (栃木県 那須塩原市 )
「那須野が原の開拓と自然文化のいとなみ」のテーマのもとに、2004(平成16)年に開館した。「那須野が原の開拓」や「那須疏水」、「那須野が原の農場」、「開拓地のくらし」などの常設展示のほか、年に4回開催される企画展示では、縄文時代からの歴史・自然について学ぶことができる。 博物館は三島農場事務所跡に建てられた。三島農場は...