寒河江市
印刷する寒河江市は、山形県の中央部、山形盆地の西部に位置し、北は大倉村、東は村山市、河北町、天童市、南は中山町、西は西川町、大江町に接する。西村山地域の中心都市として位置付けられている。出羽山地の葉山の南麓部と寒河江川扇状地の南半を占め、東部と南部は最上川の沖積低地が広がる。東に蔵王、西に朝日連峰・月山・葉山の霊峰を臨み、市内を最上川、寒河江川の清流が流れている。
旧六十里越街道は国道112号となって山形市、鶴岡市へ通じている。国道287号、458号が通じ、山形自動車道寒河江、寒河江SAスマートの2インターチェンジが設置されている。
西村山郡一帯は江戸時代には大半が幕府の直轄地となった。中心の寒河江は、代官所が置かれてからは在郷町として発達。明治に入ると郡役所が設置され、国鉄(現JR)の左沢線(あてらざわせん)開通(1922(大正11)年)後は西村山郡一帯の行政、経済の中心となった。
農村部は果樹栽培が盛んで、サクランボは県内有数の産地。果樹生産と結び付いた缶詰加工やコンビーフなどの食品工業や、メリヤス製造の地場産業が盛んである。左沢駅近くに寒河江中央工業団地が造成されている。
寒河江川左岸の丘陵上にある慈恩寺は東北最大の朱印地を有した古刹で、国指定重要文化財の本堂や阿弥陀如来坐像などの文化財が多い。また5月5日には、隣接する河北町谷地八幡宮に伝承される林家舞楽(国指定重要無形民俗文化財)が慈恩寺で奉納される。
観光資源一覧
本山慈恩寺 (山形県 寒河江市 )
JR左沢線羽前高松駅から北へ約2kmにある。746(天平18)年に聖武天皇の勅命により、東大寺の毘盧遮那仏(大仏)の開眼を行った導師婆羅門僧正が開山したとも伝えられる古寺で、聖武・鳥羽・後白河3帝の勅願所であった。宗派としては当初、興福寺系の法相宗であったが、その後、天台、真言、時宗の影響もうけ、同時に葉山権現など修験道との関...
葉山(村山) (山形県 村山市 / 山形県 寒河江市 )
村山市西端に位置し、北は大蔵村、南は寒河江市との境にあたる。麓の村山平野側からみると、連なる稜線と山容は馬蹄型になっており、火山であった面影を残す。山麓から山頂近くまでブナの原生林が見られ、県の天然記念物に指定されているトガクシショウマをはじめ、ドウダン、チングルマ、ハクサンシャクナゲ等の高山植物の群生地もある。山...
ベニバナ (山形県 山形市 / 山形県 天童市 / 山形県 寒河江市 / 山形県 上山市 )
キク科でアザミによく似た花をもち、古くから染料や口紅の原料として使用されていた。原産地は未詳だが、中近東だとされている。日本にはすでに3世紀には伝来していたといわれ、万葉集*にも「久礼奈為」、「呉藍」などとして詠み込まれており、10世紀後半に編纂された「和名類聚抄」には「紅藍」*の記載がある。 山形での栽培が始まった...