羅臼町
印刷する羅臼町は、道東部にあり、南は標津町、西から北は斜里町と接し、東はオホーツク海に面する。
国道334号、335号が通じる。知床峠を越えて半島西岸の斜里町ウトロへ通じる知床横断道路(国道334号の一部)は1980年の開通。
知床半島の東半部を占め、知床半島の脊梁山脈にあたる知床連山で隣接する斜里町と二分されている。根室海峡の向こうには、北方領土の国後島がほぼ平行にみえる。南の標津町との町境に植別川が流れ、西北部には標高 1,661mの羅臼岳を最高峰とする知床連山がある。海岸線から標高差が大きいため平地が少なく、河川沿いと海岸沿いの平地に集落が形成されている。また、半島突端に向けて急峻な海岸線が多いために岬町が集落形成の東端で、その先の相泊以北は道路も整備されてない。町域の約 95%が森林で占められている。
1961年町制施行。町名はアイヌ語の「ラウシ」(低い所、または獣骨のある所の意)からの転訛。1930年(昭和5)植別村が羅臼村に改称。
主力産業は水産業で、沿岸・沖合のイカ、スケトウダラ、ホッケ、サケ、コンブなどの水揚げがある。栽培漁業への転換対策としてウニ種苗センターを建設。羅臼港は半島東岸の主要漁港である。
町域の大部分は知床国立公園域で、2005年(平成17)に登録された世界自然遺産「知床」域にも含まれる。知床連山の羅臼岳や遠音別岳、知床峠、羅臼温泉、セセキ温泉、相泊温泉などがあり、知床観光の基地となっている。
観光資源一覧
羅臼岳 (北海道 羅臼町 / 北海道 斜里町 )
知床半島の中間部、羅臼町と斜里町の境界線上にある標高1,661mの山。特徴のあるドーム状の形状で、岩場あり雪渓ありと変化に富んでいる。高山植物*も豊富で、約200種にものぼる。 羅臼岳から硫黄山、知床岳への連山が知床半島に連なる。 羅臼の山の名*は「鹿や熊を捕獲、解体した後で臓腑や骨を葬った場所」という意味。 登山ルー...
知床半島の海岸 (北海道 斜里町 / 北海道 羅臼町 )
知床半島は北海道の東北端から北北東に突き出た半島で、長さ約65km、幅は基部で約25km。北側(ウトロ側)はオホーツク海に面し、南側(羅臼側)は根室海峡をはさんで国後島に相対している。知床半島はアイヌ語では「地の涯て」を意味する「シリエトク」と呼ばれている。海岸線は切り立った崖であり、ウトロ側はおよそ20~30mの海岸段丘となっ...
知床のオジロワシ・オオワシ (北海道 斜里町 / 北海道 羅臼町 )
オオワシは、日本で一番大きなワシといわれ、全長は約90~100cm、羽を広げた大きさは220~250cmである。全身は黒や黒褐色で、頭頂から頸部には白い斑紋があり、尾羽は白い。夏季はロシア東部で繁殖し、冬季になると越冬のためオホーツク海沿岸部にやってくる。オジロワシは全長が約70~100cm。翼開張は180~240cmと、オオワシより一回り小さ...
羅臼湖 (北海道 羅臼町 )
ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路のほぼ中央部から、西側の樹林帯の中を約3kmほど進んだところにある面積0.43km2、最大水深2.1mの知床国立公園内では最大の湖。道路沿いの羅臼湖入口からダケカンバやトドマツの混交林内に通る歩道を往復するルートは、標高差約70m、四つの沼や湿原を巡るコースで、往復には3~4時間程度が必要。初...