羅臼湖
ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路のほぼ中央部から、西側の樹林帯の中を約3kmほど進んだところにある面積0.43km2、最大水深2.1mの知床国立公園内では最大の湖。道路沿いの羅臼湖入口からダケカンバやトドマツの混交林内に通る歩道を往復するルートは、標高差約70m、四つの沼や湿原を巡るコースで、往復には3~4時間程度が必要。初夏にはチングルマやワタスゲのお花畑、草紅葉を見ることができる。
植生保全を優先していることから、木道などの施設は必要最小限しか整備されておらず、大人数での利用を想定していない。軽登山に準じた装備と経験等が必要である。
植生保全を優先していることから、木道などの施設は必要最小限しか整備されておらず、大人数での利用を想定していない。軽登山に準じた装備と経験等が必要である。
みどころ
羅臼湖に至る歩道は道幅が狭いうえぬかるみが多く、植物への踏み付けを避けるため長靴での歩行が推奨されている。途中にトイレなどの施設はない。知床横断道路を通る路線バスの羅臼湖入口バス停が最寄りになるが、本数がきわめて少ないので事前の情報収集が必須である。知床峠展望台の駐車場に車を止めて歩いてアプローチすることもできるが、散策道の入口までは片道2.5kmほどあり、帰路は登りになることにも考慮しなければならない。アクセスのこともあわせて考えると、自然解説を受けながら羅臼湖を往復するガイドツアーに参加するのが良いだろう。歩道の散策では、亜高山帯ならでは植生を楽しむことができる。ガイドツアーでは珍しい花々、鳥の声など、一人で歩いていると気づかないようなことにも意識を向けることができる。
また、往路は背にすることになるが、ときおり振り返ると羅臼岳をまじかに見ることができる。特に、途中の三の沼越しにみる羅臼岳の景観はみごとである。羅臼湖への最後のアプローチは湿地のうえに施設された木道を歩くことになる。高山帯にあるので周囲の景観が開け、風景に広がりがある。羅臼湖と、その奥の小山の姿に、ここまで歩いてきた達成感と、安らぎを感じるだろう。
羅臼湖を気持ちよく散策するための5つのお願いとして「羅臼湖ルール*」が設定されている。羅臼湖の自然条件やルールの理解を深めるためにも、事前にビジターセンターなどに立ち寄るとよい。
また、往路は背にすることになるが、ときおり振り返ると羅臼岳をまじかに見ることができる。特に、途中の三の沼越しにみる羅臼岳の景観はみごとである。羅臼湖への最後のアプローチは湿地のうえに施設された木道を歩くことになる。高山帯にあるので周囲の景観が開け、風景に広がりがある。羅臼湖と、その奥の小山の姿に、ここまで歩いてきた達成感と、安らぎを感じるだろう。
羅臼湖を気持ちよく散策するための5つのお願いとして「羅臼湖ルール*」が設定されている。羅臼湖の自然条件やルールの理解を深めるためにも、事前にビジターセンターなどに立ち寄るとよい。
補足情報
*羅臼湖ルール:2012(平成24)年12月に、釧路自然環境事務所、北海道森林管理局、羅臼町・知床世界自然遺産協議会、(公財)知床財団、知床斜里町観光協会などの関係諸機関が、連盟で提唱した羅臼湖の観光利用に関するルール。「羅臼湖を訪れる前に知っておいて欲しいこと」として長靴の着用などの5項目、「羅臼湖歩道を歩くときに守っていただきたいこと」としてぬかるみを避けて歩かず歩道の中央を歩くこと、動植物や生き物の採取は絶対行わないなどの5項目が提示されている。
関連リンク | 知床・羅臼町「羅臼湖」(WEBサイト) |
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参考文献 |
知床・羅臼町「羅臼湖」(WEBサイト) 知床羅臼ビジターセンターホームページ(WEBサイト) |
2023年12月現在
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