慶良間諸島の海けらましょとうのうみ

沖縄本島の西、約30kmの海に広がる約20の島々が慶良間諸島。有人島には渡嘉敷島(渡嘉敷村)、座間味島、阿嘉島、慶留間島(以上、座間味村)があり、その他は無人島である。これらの島の大部分には山があり、海岸線はギザギザして複雑だ。これは山地が沈んだ島である証。200万年~150万年前、琉球列島が中国大陸と陸続きだった時代に、その端にあたる久米島から慶良間諸島にかけて山脈が連なっており、それが海に沈んで山頂部分が残ったのが現在の島々であると考えられている。一方、サンゴ礁が隆起してできた平らな島(宮古島や竹富島など)は海岸線が丸く、明らかにその成り立ちが異なることを示している。
 慶良間諸島は那覇から高速船で40~50分という近さであるが、沖縄本島より一段と海の美しさが際立ち、海中のサンゴも豊富であるため、マリンレジャーを楽しむ人たちに人気が高い。
 渡嘉敷島には、渡嘉志久ビーチ、阿波連ビーチ。座間味島には古座間味ビーチ、阿真ビーチ。阿嘉島にはニシバマビーチがあり、それぞれ自然のままの美しい海岸線を誇っている。座間味島と向き合うようにある無人島(嘉比島、安慶名敷島、安室島)にも、美しい砂浜が広がっている。
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みどころ

慶良間諸島の海中にはたくさんのダイビングポイントがあり、風が吹いても、どこかに潜ることができるので、ダイバーの人気が高い。スノーケリングやシーカヤック、SUPなどのマリンスポーツや、無人島に渡ってのんびり過ごすなど、海を中心にした過ごし方がおすすめだ。また、冬場には島々で守られた穏やかな海で繁殖・子育てをするザトウクジラが見られるのも魅力だ。
関連リンク 渡嘉敷村(WEBサイト)
参考文献 渡嘉敷村(WEBサイト)
神谷厚昭著『地層と化石が語る琉球列島三億年史(ボーダー新書)』ボーダーインク、2015年

2020年04月現在

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