高千穂神社たかちほじんじゃ

「日向三代」と称される皇祖神とその配偶神と、三毛入野命(みけいりののみこと)とその妻子神9柱からなる「十社大明神」。高千穂郷八十八社の総社で、約1900年前の垂仁天皇時代に創建された。1778(安永7)年に再建された本殿は、五間社流造で九州を代表する大規模なもの。
 本殿は2004(平成16)年に国の重要文化財に、 鎌倉時代に源頼朝が奉納したという鉄造狛犬一対は1971(昭和46)年に国の重要文化財に指定されている。源頼朝の代参で畠山重忠が手植えしたと伝わる樹齢約800年の「秩父杉」や、 垂仁天皇の命により伊勢神宮と高千穂神社に設置された、乱世を鎮めるといわれる「鎮石」、祭神である三毛入野命が一帯を荒らした鬼神「鬼八」を退治したとされる伝説をもとにつくられた脇障子などがある。また境内にある神楽殿では観光客向けに高千穂神楽の奉納がある。
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みどころ

鬱蒼とした森のような社叢がよい。神社正面の鳥居をくぐり、本殿へと向かう参道を歩くだけで心も身体も安らぎを感じられるような、穏やかな雰囲気が漂う。畠山重忠が手植えした「秩父杉」は高さ約55m、幹の周囲約9mの大杉で、その歴史とともにスケール感も味わいたい。「鎮石」は伊勢神宮と高千穂神社にしかない貴重なもので、一見の価値あり。
 また神楽殿で行なわれている観光客向けの高千穂神楽の奉納もぜひ見ておきたい。これは毎年秋・冬の季節に高千穂にある集落内でだけ行なわれる高千穂神楽に手軽にふれることができるもの。しかも実際の神事で神楽を舞う地元の人たちによって執り行われているので迫力も満点だ。
関連リンク 一般社団法人高千穂町観光協会(WEBサイト)
参考文献 一般社団法人高千穂町観光協会(WEBサイト)
高千穂町(WEBサイト)

2020年09月現在

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