天岩戸神社あまのいわとじんじゃ

御神体は、天岩戸神話*に登場する、天照大御神がお隠れになられた天岩戸。五ヶ瀬川の支流、岩戸川の上流に位置し、川をはさんで東本宮と西本宮があり、西本宮の拝殿裏の遥拝所からは御神体である天岩戸を遠望できる。西本宮境内には御神木である招霊(おがたま)の木*や、考古資料など約970点を展示する徴古館がある。東本宮は天照大御神が天岩戸からお出ましになられたあと、最初のお住まいがあったとされる場所で西本宮からは歩いて10分ほど。根元のつながった七本杉や、本殿裏には御神水も湧き出る泉などがある。西本宮から岩戸川に沿って約15分歩くと、八百万の神が集まり神議されたと伝えられる大洞窟、天安河原(あまのやすかわら)がある。
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みどころ

御神体である天岩戸は川をはさんだ対岸の斜面にあり、西本宮社殿裏の遥拝所から参拝する。神話に登場する天岩戸を実際に体感できることに感動する。東本宮は巨木に囲まれた参道の雰囲気がよく、歩くだけでも気持ちがよい。天安河原へと続く道にはみやげ物店や休憩所が点在し、散策するのが楽しい。また、願掛けの言い伝えもあり、川岸や洞窟には多数の小石が積み上げられている。願いを込めてチャレンジしてみるのもいいだろう。
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補足情報

*天岩戸神話:神代のむかし、天照皇大神は弟、須佐男命の荒ぶる行いに怒り、天岩戸に隠れ世は闇に閉ざされた。困った八百万神は集って相談し、岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)に声おもしろく歌い踊らせ、一座は笑い興じた。不思議に思った天照皇大神が岩戸を細目に開けたところを、手力男命(たぢからおのみこと)が岩戸を取り払い、天照皇大神を外に連れ出すと、世は再び明るくなったという。これが天岩戸神話であり、天岩戸神楽の起源になったとされる。
*招霊の木:ぶどうのような形の実がなる。天鈿女命(あめのうずめのみこと)が天岩戸の前で、神楽を舞ったとき持ったといい神楽鈴の起源といわれる。
関連リンク 天岩戸神社(WEBサイト)
参考文献 天岩戸神社(WEBサイト)
一般社団法人高千穂町観光協会(WEBサイト)

2020年09月現在

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