秋月城下町あきづきじょうかまち

朝倉市の中心市街地から北へ約7km、標高約860mの古処山の麓に広がる城下町・秋月。中世からここに拠った秋月氏が豊臣秀吉に抗して遷されたのち、黒田長政の三男長興が秋月藩初代藩主となり、1624(寛永元)年に新たに城を築き、5万石の城下町として復興した。今は石垣と堀の一部が残り、黒門や長屋門などに昔日の面影が偲ばれる。
 町全体が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、町割りや水路網、武家屋敷、町家など、往時を偲ばせる風景がそこかしこに残る。
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みどころ

「筑前の小京都」といわれる秋月。城下町は、古処山を望む美しい自然、田園風景と調和をみせる。古い建物が町全体に広がり、また、土産物店なども数多く、散策が楽しいエリア。みどころは、かつての秋月城で使われていた長屋門や黒門をはじめ、秋月藩の初代藩主・長興に仕えた上級武士の屋敷「久野邸」、およそ200年前に秋月8代藩主・黒田長舒が長崎から石工を呼んで造らせた秋月目鏡橋など、多数ある。
 旧秋月藩黒田家に関する資料をはじめ、朝倉市の歴史や文化に触れられる朝倉市秋月博物館も2017年秋にオープンし、こちらも合わせて巡りたい。

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