肱川あらし(肱川の朝霧、雲海)ひじかわあらし(ひじかわのあさぎり、うんかい)

「肱川あらし」とは、晴れた日の朝、上流の大洲盆地で涵養された冷気が霧を伴い、両岸が山で挟まれた肱川を河口まで流れ出すという珍しい自然現象のことである。これは、大洲盆地と伊予灘との間の夜間の温度差によって起こる現象で、日没1~2時間後から翌日の正午頃まで、寒冷多湿の強風が肱川に沿って流れ、海上へ吹き出すさまをいう。
 その強風は、我が国現役最古の道路可動橋として知られる長浜大橋(赤橋、バスキュール式鉄鋼開閉橋)を吹き抜け、大規模な時には霧は沖合い数kmに達し、風速は長浜大橋付近において10m以上が観測される。
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みどころ

様々な条件が揃うことで発生する自然現象であり、発生の仕組みは、天候や気圧配置、昼夜の気温差などに加え、地形が大きく関係しているといわれている。10~3月頃には霧を伴うことが多く、奔流する雲海は町を飲み込み、生き物のようにうねりながら伊予灘まで流れ込み、幻想的で息をのむ美しさである。
 肱川河口の小高い山の中腹に「肱川あらし展望公園」があり、その絶景を一望することができる。
関連リンク 大洲市観光情報(大洲市)(WEBサイト)
参考文献 大洲市観光情報(大洲市)(WEBサイト)

2022年11月現在

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