松島湾のカキ料理まつしまわんのかきりょうり

秋の訪れとともに松島湾には多くの筏が浮かび、カキの養殖の季節となる。多数の島々があるにもかかわらず潮の流通もよく、波静かな湾は養殖に適し、およそ300年前からカキの養殖は始まったと言われているが、そのころは、カキが育ちそうな場所にカキ殻や子供の貝をまくという簡単な方法だった。今のようにカキ棚を使う養殖が始まったのは、1926(大正15)年ごろからである。 松島町のカキは、町の漁業における水揚げ高、売上高ともに全体の7割以上を占める。宮城県のカキ生産量は広島県に次いで全国2位で、松島町では1年間に約101トン(2016(平成28)年)のカキが生産されている。
 町内には4カ所のカキむき場があり、そこでむいた生カキは一部パック詰めに加工されて、即売所で観光客に直接販売されたりするが、ほとんどは漁業協同組合を通じて市場に出荷される。松島町でカキを賞味するならば、10月から3月にかけてが食べごろである。
#

みどころ

10月から3月までが松島のカキシーズンで、カキ料理として、生ガキのほかに、焼カキ、牡蠣バーガーなどが賞味できる。牡蠣バーガーとは、カキクリームコロッケを県産ササニシキを使った米粉のパンで挟んだバーガーである。松島さかな市場の「焼がきハウス」では、大人気の焼きガキがご飯とカキ汁つきで、45分間の時間制限内で、蒸し焼きにした殻付きのカキを好きなだけ食べることができる。松島町観光協会が運営するカキ小屋は11月中旬から3月中旬まで設置され、カキ料理がふるまわれる。
#

補足情報

20数年前から、松島湾の汚れがひどくなってきて、養殖している海苔やカキに悪影響が出てきたので、1993 (平成5)年度から1999(平成11)年度まで、県の事業として「松島湾リフレッシュ事業」を展開してきた。湾内のヘドロの浚渫、水路の整備、公共下水道の整備などを実施してきた。さらに海水を浄化するために、漁協関係者らは海藻のアマモを育てたり、海岸にながれつくゴミの清掃をしたり、森林組合は森を守り、育てる活動に取り組んできた。こうして松島湾の海の水質や透明度は格段に回復した。