松島湾のカキ料理まつしまわんのかきりょうり

秋が訪れると、松島湾には多くの筏が浮かぶ風景が見られる。カキ養殖の季節である。松島湾は潮の流れが良好で、波静かな湾は養殖に適し、およそ300年前からカキの養殖は始まったと言われているが、そのころは、カキが育ちそうな場所にカキ殻や子供の貝をまくという簡単な方法だった。今のようにカキ棚を使う養殖が始まったのは、1926(大正15)年ごろからである。
 松島湾の独特な環境と簡易垂下式養殖によって生産されるカキは、やや小粒で身がしまっているのが特徴。11月から3月にかけて旬を迎え、松島町内では、生ガキや焼ガキをはじめ、カキを使った料理が楽しめる。
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みどころ

11月頃から3月上旬までは、松島観光協会が運営するカキ小屋が設置され、焼きカキ食べ放題が楽しめる。また、地元の家庭料理として食べられているというカキ丼が名物で、町内の飲食店ではフライや天ぷら、佃煮など、店それぞれに個性の異なる丼を提供する。