有珠山
洞爺湖から内浦湾に至る地域での活火山の王者であり標高は733m。山頂部は成層火山*の上部が陥落して、直径1.8kmのカルデラ*となり、そのなかには3個の溶岩ドーム(大有珠、小有珠、有珠新山)に加え多数の潜在ドーム*を持っている
1663年以降、少なくとも9回の噴火が確認されており、20世紀以降は1910(明治43)年、1944~1945(昭和19~昭和20)年、1977~1978(昭和52~昭和53)年、2000(平成12)年と、4回の噴火を起こしている。
火山学上の研究資料が豊富で、その名は世界的に知られている。また、昭和新山山麓からのロープウェイで洞爺湖と内浦湾の雄大な眺望が楽しめる。
1663年以降、少なくとも9回の噴火が確認されており、20世紀以降は1910(明治43)年、1944~1945(昭和19~昭和20)年、1977~1978(昭和52~昭和53)年、2000(平成12)年と、4回の噴火を起こしている。
火山学上の研究資料が豊富で、その名は世界的に知られている。また、昭和新山山麓からのロープウェイで洞爺湖と内浦湾の雄大な眺望が楽しめる。

みどころ
有珠山の特徴は火山性の山容もさることながら、噴火を繰り返してきた歴史とその周辺に生活する人々の歴史にある。
有珠山の麓は湧水が豊富で、約1万年前から人が暮らしていた。また火山灰による平らな台地は、耕作地や果樹園として利用されてきた。1910(明治43)年の噴火で誕生した洞爺湖温泉は、北海道有数の温泉観光地として年間70万人が訪れている。
1977(昭和52)年8月、有珠山は大量の火山灰や軽石を上空12,000mまで噴き上げるプリニー式噴火を起こした。地下のマグマだまりに溶けていた火山ガス成分が発泡して噴火したもので、これによりそれまでの有珠山を特徴づけていた山頂部の土瓶の注ぎ口が吹き飛ばされたことは残念である。
2000(平成12)年の有珠山噴火はほとんどの噴火がマグマ由来の物質を噴出しない水蒸気噴火だった。地面だった岩石が噴石として周辺地域にふりそそいだが、周辺地域の住民が噴火前に全員無事に避難できたのは、これまでの経験と記録から噴火を予測できたためという。西山火口は洞爺湖の南西約2kmにあり、噴火当時のすさまじさを残した西山火口散策道が整備されている。
この様に、地域住民が主体となり次の噴火災害に備えた地域づくりと火山の恵みを利用している姿が、当地域の誇る特徴といえる。
ロープウェイで山頂駅まで到達すると、洞爺湖や昭和新山、内浦湾を美しく俯瞰することができる。
有珠山の麓は湧水が豊富で、約1万年前から人が暮らしていた。また火山灰による平らな台地は、耕作地や果樹園として利用されてきた。1910(明治43)年の噴火で誕生した洞爺湖温泉は、北海道有数の温泉観光地として年間70万人が訪れている。
1977(昭和52)年8月、有珠山は大量の火山灰や軽石を上空12,000mまで噴き上げるプリニー式噴火を起こした。地下のマグマだまりに溶けていた火山ガス成分が発泡して噴火したもので、これによりそれまでの有珠山を特徴づけていた山頂部の土瓶の注ぎ口が吹き飛ばされたことは残念である。
2000(平成12)年の有珠山噴火はほとんどの噴火がマグマ由来の物質を噴出しない水蒸気噴火だった。地面だった岩石が噴石として周辺地域にふりそそいだが、周辺地域の住民が噴火前に全員無事に避難できたのは、これまでの経験と記録から噴火を予測できたためという。西山火口は洞爺湖の南西約2kmにあり、噴火当時のすさまじさを残した西山火口散策道が整備されている。
この様に、地域住民が主体となり次の噴火災害に備えた地域づくりと火山の恵みを利用している姿が、当地域の誇る特徴といえる。
ロープウェイで山頂駅まで到達すると、洞爺湖や昭和新山、内浦湾を美しく俯瞰することができる。

補足情報
*成層火山:単純な円錐形をした火山をいう。長期間、ほぼ同一地点で繰り返される噴火により、火山砕屑物や溶岩流が積み重なってできたもの。
*カルデラ:古い火山の火口が陥没してできた大きな窪地で直経が数10km以上に及ぶものもある。
*潜在ドーム:粘性の高いマグマが地下の浅いところまで上がってきて地盤を隆起させたものの、地表までは顔を出さなかったもの。
*カルデラ:古い火山の火口が陥没してできた大きな窪地で直経が数10km以上に及ぶものもある。
*潜在ドーム:粘性の高いマグマが地下の浅いところまで上がってきて地盤を隆起させたものの、地表までは顔を出さなかったもの。
関連リンク | 壮瞥町の観光情報サイト(NPO法人そうべつ観光協会)(WEBサイト) |
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参考文献 |
壮瞥町の観光情報サイト(NPO法人そうべつ観光協会)(WEBサイト) 洞爺湖有珠山ジオパーク(洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会)(WEBサイト) 『ヤマケイアルペンガイド 北海道の山』 伊藤 健次著 山と渓谷社 |
2024年01月現在
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